「星空の街・あおぞらの街」全国大会 in 北杜市 開催報告

【2010年11月1日 アストロアーツ】

星空を活かした地域おこしと大気環境意識の高揚を目的とした第22回「星空の街・あおぞらの街」全国大会が山梨県北杜市で開催され、星空を通した環境活動功労者の表彰や児童による星空観察の発表、記念講演などが行われた。


「星空の街・あおぞらの街」開催報告

文:ダイニックアストロパーク天究館 高橋進さん

「星空の街・あおぞらの街」全国大会 in 北杜市

第22回「星空の街・あおぞらの街」全国大会 in 北杜市(写真提供:多賀町)

さる10月30日(土)に山梨県北杜市の八ヶ岳ロイヤルホテルで第22回「星空の街・あおぞらの街」全国大会が開催され、高円宮妃殿下や山梨県知事、環境大臣政務官をはじめとして約400名の参加者により盛大に開催されました。大会では星空環境功労者への表彰や、北杜市立泉小学校・武川小学校の児童による星空観察報告、野辺山宇宙電波観測所の川邊良平所長による記念講演「宇宙・地球・生命〜この不思議な世界〜」などが行われました。台風による悪天候のため夜の星空観察会は中止になりましたが、たいへんに盛り上がった大会でした。

表彰受賞者は下記のとおりです。

環境大臣賞 団体部門 東筑紫学園高等学校理科部(福岡県北九州市)
個人部門 高橋進(ダイニックアストロパーク天究館)
全国協議会会長賞 団体部門 木曽星の会(長野県木曽町)
個人部門 石川清弘(旭川市科学館)

天文学の役割として、宇宙の中の地球という星の素晴らしさを認識し地球環境保全意識を高揚させることの重要性が近年になり強く言われています。環境教育の原点は星空観察とさえ言われるようになってきています。そうした中でこのような大会が開催され、美しい星空が見られる環境の大切さを再認識することは大変に大切なことです。こうした取り組みにより天文学の社会的意義がさらに高まることを期待したいものです。来年度の大会は、2011年10月1日、2日に滋賀県の多賀町で開催されます。