ハッブル望遠鏡「を」観測 珍しいフレア画像
【2011年2月9日 SpaceWeather.com】
地上から見たハッブル宇宙望遠鏡のフレアがトルコで撮影された。
打ち上げから20年以上経ち、数々の印象的な宇宙の姿を撮りつづけてきたことでおなじみのハッブル宇宙望遠鏡(HST)だが、望遠鏡そのものを実際に目にしたという人はそれほど多くはないだろう。
だが、そのHSTが太陽の光を受けて明るく輝く珍しいフレアの様子を、トルコ在住のM. Raşid Tuğral氏が写真に収めることに成功した。画像は2月7日にトルコ・アンタルヤのTÜBİTAK国立天文台で撮影したものだ。Tuğral氏はHSTがフレアを起こすことを知らなかったという。「2.6等からマイナス2等にまで突然明るくなったんです。とてもきれいでしたよ」
イリジウム衛星など、太陽の光を受けた人工衛星のフレアが地上で観察されることはよくあるが、HSTの場合は通常3等級以下と暗く、さらに観測や調整などでたびたび向きが変わるためにフレアの確実な予測が難しいので、なかなか見る機会が少ないようだ。