ガガーリンの人類初宇宙飛行から50年
【2011年4月12日 アストロアーツ】
1961年、ユーリ・ガガーリンによる人類初の宇宙飛行から今日で50年となった。先日の国連総会で4月12日が「国際有人宇宙飛行デー」として採択されたほか、世界中でさまざまな記念イベントが開催される。
1961年4月12日午前9時7分(モスクワ時間)、ユーリ・ガガーリンを乗せた「ボストーク1号」がバイコヌール基地(現カザフスタン)から打ち上げられた。ボストーク1号は9時18分に地球周回軌道に入った後、約1時間半かけて地球を1周し帰還カプセルを分離、ガガーリンは無事地上に生還した。
人類初の快挙から50年、世界各国の宇宙飛行士が行き来する国際宇宙ステーション(ISS)には常に数名のクルーが滞在し、商業的な「宇宙旅行」も行われるようになっている。そのISSに滞在中の6名のクルーが日本時間13日未明、スペースシャトル初飛行30周年(1981年の「コロンビア号」)と併せて記念の軌道上記者会見を行う。
4月12日が国民の祝日「宇宙飛行士の日」とされるロシアではもちろん国家的な記念行事であり、モスクワではメドベージェフ大統領の命により現地時間同日午前10時から記念砲50発が打たれる。4月7日の国連総会では「国際宇宙有人飛行デー」として採択され、国際的な祝日ともなった。
毎年この日を各国で祝う「Yuri's Night」では、72か国で500ものイベントが開催され、日本では4月23日に神奈川県相模原市立博物館で宇宙開発をテーマにした講演会が行われる。
また、JAXA筑波宇宙センター(茨城県)では、春の企画展「今昔物語〜ガガーリン有人宇宙飛行50周年と古川宇宙飛行士〜」を4月12日から7月上旬まで開催。旧ソ連・ロシアの宇宙開発や5月末に打ち上げ予定となっている古川聡宇宙飛行士のミッション紹介展示が行われる。