「星ナビ」4月号は「金環帯大研究」と「震災から1年」
【2012年3月5日 アストロアーツ】
星空を楽しむための月刊「星ナビ」2012年4月号が、3月5日(月)に発売されます。金環日食特集では「どこでどう見る?」をテーマに金環帯を大研究。金環日食海外遠征隊の苦労話も必読です。震災から1年、被災地の「今」をまとめるとともに、節電で暗くなった街と光害を考察しました。「はやぶさ」3D映画の速報レビューや「ロケット宇宙花火」のレポートなど、今月も盛りだくさんでお届けします。
表紙
重実俊次さんによるM92とギャラッド彗星です。雲の合間をぬっての撮影ということですが、球状星団と彗星の色や形の美しい対比がよくわかります。
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「星ナビ2012年4月号」
金環カウントダウン特集「金環日食帯大研究編」
あと2か月に迫った金環カウントダウン特集では、各地での見え方の違いや、限界線など金環帯を大研究。前景と合わせた撮影方法も、ロケハンからシミュレーションまで徹底解説します。
観測地による日食の見え方
5月21日は金環日食……といっても、日本では金環食となる地域(金環帯)と部分食のみ見られる地域とに分かれます。また、金環帯ならどこでも同じような光景が見られるわけではありません。見たいのは中心がぴったり重なる完璧なリング?それともリングがぎりぎりつながる「ベイリーズビーズ」?全国各地での見え方を紹介します。
モバイルとPCで観測地を探す
金環の翌日にオープンする東京スカイツリーとのコラボ撮影に注目が集まりそうな今回の日食。でも広範囲で金環食が見られるせっかくの機会、たくさんの選択肢からひと味違う場所を探してみませんか。名古屋のオアシス21、浜松SA、そして三保の松原を例に、撮影地探しから構図シミュレーションまでをわかりやすく解説します。
北限界線で太陽を測る
日食は「見て楽しい」だけではありません。たとえば1919年の皆既日食では、発表されたばかりの「一般相対性理論」を検証するための観測が行われました。今回の金環日食で期待できる意外な「科学的成果」とは? これを読めば、金環帯北端付近に行ってみたくなること間違いなし。
日食カウントダウン「思い出の金環日食」
金環日食海外遠征の黎明期、インターネットや携帯GPSがない時代、ガボンの幅数百mの日食帯で見た全周ベイリーズビーズ。星占い師の一行と間違われたソマリアでの交流。「アイランドホッピング」でたどり着くキリバスへの遠い道のり。冒険小説さながらの、心おどる遠征記です。
「STOP! 光害」スペシャル 節電で暗くなった街
東日本大震災、そして原発事故発生から1年。「あるのが当たり前」だった2つの光、「電気の大切さ」と「星の美しさ」に多くの人が気づかされました。街が明かりを落とした2011年を、天文界の取り組みとともに振り返ります。
宇宙の公案II 03「自分という不思議な存在」
「宇宙の公案」シリーズの第II部第03回は、「宇宙と人の存在」をテーマにお送りします。筆者は、第I部の第06回でご登場いただいた佐治晴夫さんです。最新の宇宙論研究で明らかになりつつある宇宙の誕生と物質の進化。そのプロセスで形づくられた生命、人、そして自分。科学の知見に基づく“自分探し”の行方を語っていただきます。