米宇宙船「ドラゴン」打ち上げ、民間機初のISSドッキング挑戦へ

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【2012年5月23日 NASAJAXA

日本時間22日午後、アメリカのISS補給機「ドラゴン」試験2号機が打ち上げられた。順調に行けば、25日深夜に国際宇宙ステーションとのドッキングを目指す。


ファルコン9ロケットによる「ドラゴン」打ち上げ

打ち上げに利用されたファルコン9ロケットも、同じくSpaceX社によるもの。クリックで拡大(提供:NASA TV)

軌道上を飛行するドラゴン補給船のイメージ

軌道上を飛行するドラゴン補給船のイメージ(出典:SpaceX)

スペースシャトル退役後の後継として、また民間企業開発による初の国際宇宙ステーション(ISS)補給機として注目の宇宙船「ドラゴン」が、2度目の試験フライトを開始した。22日午前3時44分(米東部夏時間。日本時間午後4時44分)、米フロリダ州のケープ・カナベラル空軍基地から打ち上げられた。

SpaceX社が開発したこの宇宙船は、ISSクルーの食料や日用品、また学生の提案した実験を行う器具など521kgの搭載品を運搬する。試験フライトのため搭載可能重量(低軌道への輸送能力は6,000kg)よりも少なく、最重要品は搭載されていない。

打ち上げ成功の次に目指すのは、ISSとのドッキングだ。道のりは長く、ISSクルーとの通信など多くのテストが実施され、それをクリアして初めてISSへの接近が許される。順調にいけば、日本時間26日午前0時20分(予定)に、クルーが操作するISSのロボットアームで「ハーモニー」モジュールに結合される。試験1号機ではドッキングは行っていないため、成功すれば民間宇宙機として初となる。

ドッキングの約2週間後、使用済の実験器具を積んだ「ドラゴン」はISSから分離され大気圏に突入した後太平洋に落下、回収される予定となっている。