国際天文学連合の新会長に海部宣男さん
【2012年9月5日 国立天文台】
国際天文学連合の次期会長に、元国立天文台台長の海部宣男氏が就任することが決まった。先月北京で開かれた総会で決定したもので、日本人としては2人目となる。
国立天文台メールニュース No.86より
8月20日から中国の北京で開催されていた国際天文学連合(IAU) 第28回総会が、12日間の日程を無事に終え8月31日に閉幕しました。3年に1度開催されるIAU総会ですが、今回は世界の約80の国と地域からおよそ3000名の参加がありました。
8月30日に開かれた総会では、新会長として海部宣男(かいふのりお)さん(元国立天文台台長)の就任が決定しました。IAU会長を務めるのは、日本人としては古在由秀(こざいよしひで)さん(元国立天文台台長)に続いて2人目です。
新会長に就任した海部さんは、任期である今後3年のIAUの優先事項として、2009年の第27回総会で採択されその基盤作りが進められてきた「国際天文学連合10年戦略:発展途上国のための天文学」(「世界天文年2009」ウェブサイト内)を推進することを挙げています。さらに、東アジアをはじめ、アジアでの共同プロジェクトの発展にさらに力を入れることを目指します。