月より明るい流星を米アラバマで撮影
【2012年11月21日 Universe Today】
今月17日にピークをむかえたしし座流星群のものとみられる明るい火球が米アラバマ州で目撃され、1台の全天カメラがとらえた動画が公開された。
米アラバマ州北西部でしし座流星群のものとみられる明るい火球がとらえられた。出現した火球は爆発を起こし、明るく輝いたという。
目撃報告が相次いだため、NASAのMeteoroid Environment Office(流星物質情勢室)がアラバマ付近にある全天カメラ群を確認したところ、そのうち1台がその瞬間を見事にとらえていた。動画を見ると、爆発の瞬間、火球が右下に見える月より明るくなっていることがわかる。
この火球がとらえられたのは18日午後6時半ごろ(米中部標準時。世界時19日0時半ごろ)で、流星群の極大時刻から1日半以上経過している。
しし座流星群はテンペル・タットル彗星を母天体とする流星群で、大気に突入する速度が速いという特徴がある。2001年の大出現以来近年は目立った活動がないものの、明るい火球が頻繁に見られる。
これから火球を狙うなら、12月のふたご座流星群がおすすめだ。毎年安定して多くの流れ星が見られ、今年は条件も良い。13日から14日にかけての夜が見ごろと予想されている。