2大彗星に流星群、水星食など、2013年注目の天文イベントを先取りチェック

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【2012年12月26日 アストロアーツ

ふたご座流星群が終わり、華やかな話題でいっぱいだった2012年もそろそろお開き。2013年はどのような星空に出会えるだろうか。注目の天文イベントをピックアップしてみよう。2013年の星空情報を網羅したムックやアプリなども一挙紹介。


《2013年注目の天文イベントをピックアップ》

期待の大彗星が春と年末に出現

パンスターズ彗星

4月から5月にかけて北東の空で見やすくなるパンスターズ彗星。4月5日にはアンドロメダ座大銀河(M31)に接近する。クリックで拡大(「アストロガイド 星空年鑑 2013」付属ソフト「アストロガイド・ブラウザ」で表示。以下同)

2013年もっとも注目されるのが、2つの彗星パンスターズ(C/2011 L4)とアイソン(C/2012 S1)だ。パンスターズは3月10日、アイソンは11月29日に太陽に最接近し、大彗星になると期待されている。

彗星は突然ばらばらに砕けて明るくなったり、太陽に近づきすぎて蒸発したりとさまざまな変化を見せることがあり、目が離せない。「アストロガイド 星空年鑑 2013」の解説特集を読んで期待を膨らませ、最新の動向は月刊「星ナビ」や当ウェブサイトでチェックしよう。PCソフト「ステラナビゲータ」やiPhoneアプリ「iステラ」では、彗星の位置や光度の最新データが随時更新される。

三大流星群

ペルセウス座流星群

2013年のペルセウス座流星群は、月明かりもなく好条件。クリックで拡大

毎年恒例のお楽しみ、流星群。2013年は特に8月のペルセウス座流星群が注目だ。月が早いうちに沈み、ピーク時に放射点が空高く上る絶好の条件となる。

  • しぶんぎ座流星群…1月3日22時ごろピーク
  • ペルセウス座流星群…8月13日3時ごろピーク
  • ふたご座流星群…12月14日14時ごろピーク

流星群の夜は、星々をゆっくり眺めるチャンス。流れ星がどの星座に流れたかを知るには、モバイル星座早見アプリがあると便利だ。

宇宙の距離感を味わう、3つの“食”

水星食

12月2日の明け方に見られる水星食。東の空のひらけたところで見てみよう。クリックで拡大

2011年末の皆既月食や2012年5月の金環日食に続き、2013年もぜひ見てみたい食現象(天体同士が重なって一方が隠される現象)が起こる。条件のよいものばかりではないが、天体の動きや宇宙の奥行きを空のグラデーションの中で感じる貴重なひとときを楽しもう。

食現象が見える時刻は(月食の経過以外は)見る場所によって異なる。空の明るさや天体の高度は刻々と変化するので、シミュレーションソフトやモバイルアプリでどのように見えるか確かめてみよう。

  • 4月26日 部分月食
    明け方、月がわずかに欠けた状態で沈んでいく部分月食が西日本で見られる。
  • 8月12日 スピカ食
    日没後、おとめ座の1等星スピカが月に隠される。ちょうどペルセウス座流星群がピークになる夜なので、条件の良い観測地に出かけよう。
  • 12月2日 水星食
    地平線すれすれの低いところで月齢28の細い月が水星を隠すという、観察するにはかなりハードルの高い現象だ。

天体同士の接近

水星・木星・金星の接近

5月下旬の夕空に集まり、ひときわ目をひく水星・木星・金星。クリックで拡大

月や惑星・恒星といった天体同士の接近は何度見ても美しい。2013年のイチオシは、5月下旬の3惑星大接近。夕焼けに浮かぶ水星・木星・金星(全てマイナス等級)の輝きがひときわ目をひく。

惑星と恒星の接近や、惑星が星団を通過する現象も起こる。肉眼でも見えるが、双眼鏡を使えばよりいっそう楽しめる。

《「アストロガイド 星空年鑑」で2013年の星空をフルに楽しむ》

注目の天体現象から毎月の星空まで、2013年の見どころを網羅した「アストロガイド 星空年鑑 2013」が、ムック版、電子版、iPhoneアプリ版で発売中です。1年間の星空ライフのお供に、様々なシーンに合わせて活用してください。

「アストロガイド 星空年鑑 2013」ムック版

「アストロガイド 星空年鑑 2013」

「アストロガイド 星空年鑑 2013」表紙

「アストロガイド 星空年鑑 2013」表紙

収録ソフト「アストロガイド・ブラウザ」

収録ソフト「アストロガイド・ブラウザ」

手にとって眺めるだけでも楽しいガイドブックにDVDが付属したムック版は書店・望遠鏡ショップでお買い求めいただけます。

DVDには、様々な宇宙の話題を取り上げた10本のプラネタリウム番組と、注目の天文現象をPCで簡単にシミュレーションできるソフト「アストロガイド・ブラウザ」を収録。2013年版の「アストロガイド・ブラウザ」は、Windows版に加えてMac OSでもシミュレーションを楽しめるようになりました。

■ 価格:
2,480円(税込)
■ 付属DVD-VIDEO/ROMの動作OS:
Windows XP(SP2以上)/ Vista / 7 / 8
Mac OS X 10.6以上
■ 購入:
書店、望遠鏡ショップAmazon.co.jp
(アストロアーツオンラインショップでの販売は終了しました)
■ 関連サイト:

「アストロガイド 星空年鑑 2013」電子版

「アストロガイド 星空年鑑 2013」

DVDビデオ「2013年の星空案内」メニュー画面

DVDビデオ「2013年の星空案内」メニュー画面

電子版は、ムック版の冊子をPDFファイルとして、DVD-ROMの内容も全てそのまま収録したソフトウェアで、ダウンロード販売でお求めいただけます。PCですべての情報を持ち歩けるうえ、プラネタリウム番組をPCの画面で再生すれば、ムック版よりも鮮明な画質で楽しむことができます。

■ 価格:
1,980円(税込)
■ 動作OS:
Windows Vista / 7 / 8
※ Windows XPやMac OSではご利用になれません
■ 関連サイト:

「アストロガイド2013」iPhoneアプリ版

「アストロガイド2013」iPhoneアプリ版

注目の天文イベントの一覧

注目の天文イベントの一覧。クリックで解説ページのサンプルを表示

ふと気になったときに手軽に星空情報をチェックできるiPhoneアプリ版「アストロガイド2013」も好評発売中。

太陽や月の出没情報など当日の情報を表示する「日めくり」、詳しい情報を一覧表示する「カレンダー」、見逃せない天文イベントを詳しく解説した「注目の現象」など、2013年の天文現象や星空の観察に必要な情報のすべてを、いつでもポケットに入れておけるアプリです。

■ 価格:
350円(税込)
■ 購入:
App Storeにてダウンロード販売
■ 関連サイト:

モバイルで楽しむ2013年の天文現象

モバイルアプリ

iOS、Android、Windows 8に対応した星座早見アプリでは、2013年の毎日の星空をシミュレーションできるほか、端末の方位センサーやGPSなどと連携して、向けた方向の星図を表示し、今見えている星や星座などの名前を知ることができます。

詳しくは → モバイルツール製品情報

「モバイルで楽しむ2013年星空メモ」では、ニンテンドーDSソフト「星空ナビ」(販売終了)やiPhoneアプリ「iステラ」でのシミュレーション方法を解説、主な天文現象一覧も掲載しています。

「モバイルで楽しむ2013年星空メモ」(PDF)