3光年の羽根を広げるバタフライ

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【2013年6月10日 NASA

一生の最期を迎えつつある星が放出したガスが輝く惑星状星雲。「バタフライ星雲」は、その中でもとりわけ特徴的な美しさを見せる。


バタフライ星雲

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたバタフライ星雲。クリックで拡大(提供:NASA/ESA/Hubble)

「ばら星雲」(NGC 2237-9、2246)やふくろう星雲(M97)など、明るい星雲には花や動物の名前が付けられたものが多い。さそり座の方向4000光年彼方にある「バタフライ星雲」(NGC 6302)もその一例だ。

ハッブル宇宙望遠鏡の撮影画像のとおり、一生の最期の段階に入った恒星が放出する外層ガスが中心の星に照らされ、3光年にもおよぶ羽根をのばす蝶のような姿を見せている。

ガスを照らす中心星の表面温度は25万度もある。中央部をぎゅっと絞るように見える分厚い塵のリングの奥に隠れており、この画像では見えていないが、紫外線ではとても明るく輝いて見える。