理論物理学者の大栗博司さん、新設の米研究所の初代所長に
【2014年5月21日 カブリIPMU】
カリフォルニア工科大学教授であり、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(カブリIPMU)の主任研究員でもある大栗博司(おおぐりひろし)さんが、ウォルター・バーク理論物理学研究所の初代所長に就任した。
カリフォルニア工科大学教授で、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構の主任研究員を務める大栗博司(おおぐりひろし)さんが、米・ウォルター・バーク理論物理学研究所の初代所長に就任した。同研究所は理論物理学研究の発展と次世代の教育を推し進めることを目的として、カリフォルニア工科大学に開設された。
超弦理論を専門として数々の業績を上げてきた大栗さんの所長就任により、あらゆる自然現象を統一的に記述できる物理法則の発見をはじめとするさまざまな研究において同研究所が世界的な牽引役として機能し発展していくことが期待される。
■ 大栗博司さんの略歴
《学歴》
- 1984年:京都大学理学部卒業
- 1986年:京都大学大学院修士課程修了
- 1989年:東京大学より理学博士号を授与される
《職歴》
- 1986 - 1989年:東京大学理学部物理学教室助手
- 1988 - 1989年:プリンストン高等研究所研究員
- 1989 - 1990年:シカゴ大学物理学教室助教授
- 1990 - 1994年:京都大学数理解析研究所助教授
- 1994 - 2000年:カリフォルニア大学バークレイ校教授
- 1996 - 2000年:ローレンス・バークレイ国立研究所上級研究員を併任
- 2000年より:カリフォルニア工科大学教授
- 2007年より:カリフォルニア工科大学カブリ冠教授
- 2007年より:東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)主任研究員
- 2014年より:カリフォルニア工科大学ウォルター・バーク理論物理学研究所の初代所長に就任