次世代宇宙船オライオン、5日夜に試験飛行再挑戦
【2014年12月5日 NASA】
2030年までの火星有人探査を目指すNASAが開発中の宇宙船「オライオン」(Orion)が、最初の試験飛行にまずは無人で臨む。米・フロリダ州ケープカナベラル空軍基地から「デルタIVヘビー」ロケットで打ち上げられ、4時間半の飛行の間に地球を2周し、大気圏に突入してカリフォルニア沖の太平洋に着水する計画だ。
試験飛行の概要(提供:NASA。以下同)
当初オライオンは12月4日7時(米東部標準時)ごろの打ち上げが予定されていたが、制限水域への船舶の立ち入りや強風、燃料バルブの動作不具合などのトラブルが相次ぎ、カウントダウンは停止と再開を繰り返した。同日9時40分ごろに打ち上げ可能時間帯が終了したため、打ち上げは5日に持ち越された。
5日の打ち上げは、7時5分から2時間39分の間に行われる(日本時間21時5分~23時44分)。4日に引き続き、NASAのウェブサイトでライブ中継を見ることができる。
打ち上げを待つデルタIVロケット
〈参照〉
〈関連リンク〉
- NASA: http://www.nasa.gov/
- 星ナビ.com: こだわり天文書評
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