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よくある質問と回答(FAQ)

オートストレッチの「フィルタ係数」はどうやって決めるか?

質問

オートストレッチで R,G,B の「フィルタ係数」の値はどうやって決めればよいですか?

回答

冷却 CCD カメラの場合は、撮影に使った色フィルターの透過率とイメージセンサーの分光感度(量子効率)とを掛け算してフィルタ係数を求めます。

(色フィルターの透過率やセンサーの分光感度はそれぞれのメーカーの技術資料などで公表されています。)

例:

色フィルターの透過率が R: 100%, G: 88%, B: 80%、
イメージセンサーの分光感度が R: 0.47, G: 0.55, B: 0.42 の場合、
「フィルタ係数」 R',G',B' はそれぞれ、

  • R' = 100 × 0.47 ≒ 47【0.72】
  • G' = 88 × 0.55 ≒ 48【0.70】
  • B' = 80 × 0.42 ≒ 34【1.00】

となります。【】内は B のフィルタ係数を 1 としたときの相対値です。

(フィルタ係数には、R,G,B の比が同じであればどのような値を入力しても同じ結果になりますので、分かりやすい相対値を使うと便利です。)

デジタルカメラやカラー CCD カメラの場合は、イメージセンサーの画素上に R,G,B の色フィルターが直接実装されているため、上記の方法で係数を求めることができません。このような場合は何か「白いもの」を被写体として撮影し、その画像の R,G,B の値からフィルタ係数を推定することになります。

いずれの場合も、実際に天体画像を撮影して色調を見ながら、最終的なフィルタ係数の値を微調整していく必要があります。