仮想記憶が使われず「メモリの不足」エラーが出る
質問
画像処理中に「メモリが不足しています。「環境設定」の仮想メモリの設定を確認してください。 (sigdcm)」というエラーが出る。
回答
お使いの環境によっては、ステライメージの動作中にWindowsの占有メモリが多くなって空きメモリが減少し、一度に読み込める画像の枚数が減ったり、処理中にメモリ不足が起こることがあります。
ステライメージでは仮想記憶を使うことが出来ますが、仮想記憶を使っても処理中の画像は物理メモリ内に収める必要があるため、32ビットOSでは最大で2GBという上限があります。
実際には、画像データ以外に画面表示のためのメモリも消費するので、2GBの限界以下でメモリ不足が発生することがあります。
このような場合には、Windowsの「3GBスイッチ」をオンにしてアプリケーションの割り当てメモリを 3GB に拡張することが出来ますので、この回避方法をお試しください。
□ Windows Vista および Windows 7 の設定方法
● 「3GBスイッチ」をオンにする設定方法
- Windowsのスタートから「すべてのプログラム − アクセサリ」の順に選択します。
- 「コマンド プロンプト」項目を右クリックし「管理者として実行」を選択します。
※この時、コマンド プロンプト起動に関する確認や管理者のパスワードを聞かれる場合がありますので、 それぞれ入力を行いコマンド プロンプトを管理者権限にて起動します。
- コマンド プロンプトに以下のコマンドを入力します。
bcdedit /set IncreaseUserVa 3072
- Windows を再起動します。
● 設定した 3GB スイッチを無効にする方法
- Windowsのスタートから「すべてのプログラム − アクセサリ」の順に選択します。
- 「コマンド プロンプト」項目を右クリックし「管理者として実行」を選択します。
※この時、コマンド プロンプト起動に関する確認や管理者のパスワードを聞かれる場合がありますので、それぞれ入力を行いコマンド プロンプトを管理者権限にて起動します。
- コマンド プロンプトに以下のコマンドを入力します。
bcdedit /deletevalue IncreaseUserVa
- Windows を再起動します。
□ Windows XP の設定方法
- デスクトップ上または Windows のスタートより「マイ コンピュータ」を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「詳細設定」タブを選択し「起動と回復」項目内の「設定」をクリックします。
- 「編集」をクリックし boot.ini ファイルを開きます。
- boot.ini ファイル内の以下の行を範囲選択します。
※ boot.ini ファイルの内容は、ご利用の環境などにより異なる場合がございます。
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(2)\WINDOWS="Microsoft Windows XP Professional"/fastdetect
- メモ帳のメニュー「編集 − コピー」または Ctrl + C キーを押します。
- 範囲選択した行の下にカーソルを移動し、メモ帳のメニュー「編集 − 貼り付け」または Ctrl + V キーを押し、コピーした行を貼り付けます。
- 貼り付けた行を以下の例のように変更および /3GB を追加します。
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(2)\WINDOWS="Microsoft Windows XP Professional 3GB"/3GB /fastdetect
- メモ帳のメニュー「ファイル − 上書き保存」により保存を行い、メモ帳を終了します。
- 「起動と回復」および「システムのプロパティ」を「OK」により閉じます。
- Windows を再起動します。
- Windows 起動時に先ほど追加した行(上記例では)「Microsoft Windows XP Professional 3GB」(/3GB を設定した行)の項目を選び Windows を起動します。
※ 3GB スイッチを使用しない状態で Windows を起動する場合は、上段(上記例では)「Microsoft Windows XP Professional」を選択し Windows を起動します。
※ 3GB スイッチの利用にあたっては、マイクロソフトのウェブページ上で最新の情報を確認いただくことをお勧めいたします。