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ステライメージを使って展開図を作成しました。緯度目盛については、正距円筒図法への展開と考え、経度と同じ間隔の目盛を付しました。模様の位置的な正確さは厳密なものではありませんが、ネット上のMars Mapなどと比較対照したところ、「おおむね正しい」と言ってよさそうです。RegiStaxのwavelet処理では、私のこれまで投稿の画像に比べ、シャープ感より模様の描出に重点を置いて画像処理しました。
9月や10月初旬の画像を使ったところは、南極冠がまだ結構な大きさを占めています。真珠の湾付近の画像は、10/2つまりダストストーム発生前のものです。ダストストームにより、微妙に模様が変化した可能性があります。
同じ展開図を使い、地名を入れたものも作成してみました。地名・呼称については、天文年鑑(2005年版)・「火星くるくる」等を参照しました。
まずまずのシーイング(7/10くらい)で、肉眼でも模様がきれいに見えました。
(1枚目)シーイングは好くはなかったのですが、なんとかキムメリア海の雫を捉えることができました。衝から約2週間で、ひとまわり小さくなっています。
(2枚目)少し高度が下がるとシーイングが悪くなってしまいました。大シルチスが見えてきましたが、細部の描写は1枚目には及びませんでした。
1300フレーム分ものスタックができましたが、得られた画像はこれが精一杯。エリシウムとメデューサの涙がなんとなく判る(そろそろ終わりかも)。
シーイングが良くない状態が続いている。
火星の模様が少ないあたりになってきていますが、覗いて観望したり撮影をすると、細かな模様が見えてきて、あきません。デジタルでの火星のデータがたまっています。撮影した日ごとにコンポジットし、整理して、今年の火星像として残そうと思っています。
再接近前後の画像をまとめてみました。火星全周をカバーしています。大シルチス付近は10月は悪天候、11月は連日の悪シーイングでどうにもなりませんでした。
(1枚目)ちょっと前の写真ですが、処理する時間が取れず、まとめて報告します。
(2枚目)シーイング最悪でしたが、手動でコマを選んで1800コマ合成してみました。衝を過ぎて、こんどは西側が欠けてきます。子午線湾のあたりは朝霧でしょうか。
ぐるり火星が1周します。最接近まで火星が近づき、その後遠ざかるのも確認できます。口径7.6cmの屈折によるwmv動画。
冬型の気圧配置になり太平洋側は毎日すばらしい晴天ですが、気流は最悪の日が続いています。今回は小口径でトライしました。
91cmカセグレン焦点にデジカメをつけてコリメート撮影したものです。
衝までの火星の変化をまとめてみました。大きさ、欠け具合、南極冠の変化、模様の見え味などの違いが分かってきます。
(1枚目)やや古い撮影日時のものですが、撮影条件の良かったものを投稿させていただきます。9月は、上旬を中心に好シーイングの日が何度かありましたが、この日は、非常にシャープ感のある画像となりました。タルシス山付近に白雲がかかっています。オリンポス山が黒く写っています。
(2枚目)10月2日の火星です。北極付近の雲が印象的です。
冷たい北風が吹いていましたが気流はそこそこで大シュルティスやサバ人湾がはっきり見えていました。北極の白い霧は本当に白く輝いて見えていました。
気流的に厳しい日が続きましたが、この夜は、火星像に細かな振動はあるものの、この時期としてはかなりの好シーイングに恵まれ、大シルチス周辺の画像を得ることができました。
火星輪郭のゆれはなかったのですが、もう一つピリッとしないのは冬型気圧配置のせいでしょうか。これからは、拡大率を少し落として撮像してみようと思います。
シーイングはあまり良くありませんでした。
最近、ジェット気流が結構強くて、シーイングが悪い状況が続いています。