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2007年火星接近

今回の火星はどう見える?

ほぼ天頂で輝く火星

12月19日午前0時の火星

12月19日午前0時、ほぼ天頂で輝く火星。クリックで拡大(ステラナビゲータで作成)

今回の火星接近は、距離でいえば「中接近」程度で、決して際だって明るくなるわけではありません。しかし、ほかの接近に比べて際だって有利なのが高度です。最接近ごろの火星はふたご座にありますが、真夜中の南中高度は80度を超えます。ほとんど天頂といってよいでしょう。

冬は空が澄んでいる一方、気流が安定しないので星像が乱されがちです。しかし、これだけ高度があれば影響は少ないといえるでしょう。

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視直径15秒角が目安

火星の位置と見かけの大きさ

火星の位置と、見かけの大きさの変化。クリックで拡大(ステラナビゲータで作成)

火星の見かけの大きさ(視直径)が15秒角を超えていると、小型の望遠鏡でも表面の模様をとらえることができます。火星の視直径が15秒角を超えているのは11月30日ごろから2008年1月7日ごろまでの40日弱です。決してチャンスは多くないので、晴れたときはすぐに望遠鏡をかまえたいところです。

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クリスマスイブ、満月との共演

12月24日の火星と月

12月24日22時ごろ、火星と月のようす。クリックで拡大(ステラナビゲータで作成)

さて、火星が接近する12月下旬といえば、クリスマスシーズンのまっただ中。地上でのお祭りムードがピークを迎える12月24日、星空の方では満月と火星のランデブーが見られます。

最接近時には、月と火星の間隔が1度を切るほどですが、あいにくそれは真昼のこと。それでも、日が暮れてから昇ってくる月と火星は、双眼鏡の視野にぎりぎり収まるほど近づいています。

星空を観察するときに、月明かりはできれば避けたいもの。でもこの日ばかりは、天空の派手なイルミネーションを楽しんでみてはいかがでしょう。

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