「コルキット KT-5cm」 オルビイス 製
口径5cmのアクロマート(色消しレンズ)の天体望遠鏡キット(写真中の天頂プリズムは別売)。鏡筒は紙製で小学生でも説明書を読みながら簡単に組み立てることができる。工作には、ハサミ、紙用のボンド、セロテープ(または紙テープ)、鉛筆、定規、ボンドが溢れたときに使うティッシュペーパーなどを用意しましょう。
星や宇宙に興味をもって天体望遠鏡で星空を見ようと思っても、天体望遠鏡は高くて子どものお小遣いでは簡単に購入できません。しかし月のクレーターや土星の環、木星のガリレオ衛星などは、子どものおこづかいでも購入できる組み立て式の望遠鏡で観察することができます。この夏休みに自分で望遠鏡を組み立てて、自分の作った望遠鏡で星空を見てみませんか。ここでは、誰でも簡単に組み立てられるオルビイス製の組み立て望遠鏡「コルキット KT-5cm」を紹介しましょう。
まず最初にピントを調整する接眼部の後ろ半分から工作を始めましょう。接眼筒支えの内側に貼り付ける布を切り取ります。切り取った布を調節しながら貼り付けていきましょう。
工作できた接眼筒支えを本体の筒に接着剤を使って取付けます。本体接眼筒支えのすき間が大きい場合にはセロテープを貼り付けるなどして、太さを調整し固定するようにしましょう。これで接眼部ができあがりました。
次は継手パイプの工作です。継手パイプは本体をつなぐパーツです。まずは鉛筆を使って継手パイプの真ん中に目印をつけておきます。その後、その両端にしぼり(大)としぼり(中)を貼り付けます。ここで大事なことはしぼり(大)が対物レンズ側になることです。注意しましょう。
さて、2で作った接眼部が付いた本体と継手パイプを接着剤を使って取り付けましょう。3で目印をつけたところまで差し込みます。このとき、差し込む方向に注意してください。しぼり(中)を付けた方を本体に差し込みます。 差し込んだときガタつきがあってゆるい場合には、セロテープを巻き付けて継手パイプの調整をしてください。
レンズフードとレンズ押えを合わせてレンズ枠を取り付けます。ガタつきがあってゆるい場合にはセロテープを巻き付けて調整してください。
できあがったレンズ枠と本体で、対物レンズを接着剤で固定しましょう。対物レンズの向きが正しいかどうか注意してください。レンズの凸面が上になるようにします。レンズの凸部を見分けるには、平らな机に置いてスキ間のできる方を見つけます。
接眼筒にしぼり(小)を接着剤で貼り付けてください。接眼筒のまわりに接着剤があふれないように気をつけましょう。
接眼筒にしぼり(小)を貼り付けた反対側に31.7→24.5AD(アダプタ)をはめ込みます。取り付ける場合には、接着剤を使わずにセロテープを貼り付けて太さを調整し、抜け落ちないようにしてください。
さて、継手パイプに接着剤を塗って本体を合体させれば鏡筒は完成です。
「工作する楽しみ」と「見る楽しみ」の2つを備えたオルビイス製の組み立て式望遠鏡。対物レンズの口径が4cmの「コルキット スピカ」、5cmの「コルキット KT-5cm」が用意されており、いずれも小学生でも工作することができます。観望する時は市販のカメラ三脚、または組み立て式の木製大型三脚を必ずお使いください。なお、天頂付近の星を見るのに便利な「天頂ミラー(コルキット用)」も合わせて入手したほうがいいでしょう。