夜半の明星
木星は、直径が地球の約11倍もある太陽系最大の惑星です。夜空ではとても明るく目立ち、「夜半の明星」とも呼ばれています。
月を別とすれば夜空で一番目立って明るいのが木星なので、見つけるのは難しくないでしょう。建物などに遮られなければ、町明かりがあるようなところでも見つかります。色はやや黄色っぽく見えます。2016年は木星が見やすい時期に火星も明るくなっていますが、火星は赤っぽい色をしているので見分けられるでしょう。また、星座を形作る恒星と比べて、あまりまたたかないことも特徴です。色や明るさ、またたき具合などから、木星かどうかを判断してみてください。
2016年の前半(8月ごろまで)は、木星は「しし座」から「おとめ座」のあたりに位置しています。3月はほぼ一晩中夜空に輝き、深夜に南の空の高いところに上ります。4月から5月は宵に南の空の高いところに上り、未明に沈みます。6月は宵に南西の空、7月以降は夕方から宵に西の空に見えます。