C2001 A2
リニア彗星 最新写真報告 8/14 update |
日本からリニア彗星 (C/2001 A2)が見えはじめてからだいぶ経ってきたこともあり、国内外からリニア彗星の画像が続々と集まってきています。ここでは、その中からセレクトした画像をご紹介します。彗星の尾がかなり淡いのは少し残念ですが、軽く10分角以上もある巨大なコマは風格充分。彗星らしいイオンの青緑色の発色も美しく捉えられています。
リニア彗星は、7月5日ぐらいまでが最大の観測好機でした。それ以降は、残念ながら月明かりがあるためあまり条件はよくありません。ふたたび月に邪魔されることなく観望できるようになるのは、7月12日になってから。この日以降が次のチャンスとなります。あいにく梅雨明け前ということもあり、観測は困難かもしれませんが、記念すべき21世紀初の肉眼彗星なので、ぜひ晴れ間を狙って観測・撮影に挑戦してみてください。
リニア彗星特集ページでは、簡単な観測星図を掲載していますので、ご参考ください。また、最新の軌道要素や予報位置・予報光度はMPEC 2001-N31 (7月14日発行) に掲載されています(7/15 update)。また、7月5日発売の月刊『星ナビ』8月号でも、リニア彗星の特集を行なっていますので、ぜひご覧ください。
※各画像はクリックで拡大します。撮影者名の部分のリンクは、撮影者のウェッブサイトへのリンクです。
■ 2001年7月15日〜最新紹介分 ■ 2001年7月8〜11日紹介分
■ 2001年7月5〜3日紹介分
■ 2001年6月29日〜7月2日紹介分
● 2001年8月14日紹介
● 2001年8月2日紹介
● 2001年8月2日紹介
(上)2001年8月1日3時17分〜43分 L=2mx5,R=1m,G=1m,B=2m
(下)2001年7月26日0時52分〜1時18分 L=2mx8,R=2m,G=2m,B=2m
撮影者/小渡伊三男 撮影地/石川県石川郡の自宅観測所
撮影機材/BORG 76ED (7.6cm屈折fl500mm)レデューサー使用(F4.6: fl350mm)ビットランBJ32L冷却CCDカメラ タカハシEM200赤道儀 Lビニング2×2 RGBビニング2×2 冷却温度-12度(水冷) トーカイLRGBフィルターII+LPS-P1フィルター使用 ニュートンマジックにて画像処理●撮影者コメント: 7/26と8/1の6日間で急激に減光しているのがわかります。ダストテイルも見かけ上かなり短くなってしまいました。ステラナビゲータにリニア彗星の軌道要素を入力して、視野に導入しました。8/1は途中で雲がでて、L画像、RGB画像とも十分に撮影できませんでした。この後は月明かりがあるので、撮影条件はきびしくなります。
● 2001年7月31日紹介
2001年7月21日 0時16分〜50分 34分露出
撮影者/沼尻 裕 撮影地/長野県下伊那郡
撮影機材/PENTAX 100SDUF(400mmF4) ニコンF3カメラボディ タカハシ EM-200赤道儀 + ST-4により彗星核ガイド エクタクローム E200●撮影者コメント: 光度は6等級前後の報告が多いようでしたが、私は約5.5等級と見積もりました。イオンテイルとダストテイルがほとんど重なっているため、どちらの尾なのか判別が難しいですが、頭部に近い黄色っぽい部分がダストテイルのようです。ダストテイルの長さは約1度、イオンテイルは約2度まで写っています。以前よりは小さくなりましたが、眼視でもダストテイルは良く見え、なかなか見事でした。
● 2001年7月27日紹介
(上) 2001年7月24日23時58分19秒〜 300秒露出
(下) 2001年7月23日23時50分38秒〜55分38秒 300秒露出
撮影者/瀧本 郁夫
撮影機材/FS-60C D=60mm f=355mm 冷却CCDカメラ MUTOH CV-04 冷却温度−3℃ ステライメージ3で画像処理。●撮影者コメント: だいぶ暗くなったようですが、まだまだ尾が写ります。
2001年7月2日3時27分〜 10分間露光 (彗星核追尾)
撮影者/田子十兵衛 (沖縄星空ネットワーク) 撮影地/沖縄県大宜味村
撮影機材/ビクセンGP赤道儀、キヤノンFD50mmF1.8→F2.0、キヤノンAE-1Pカメラ
フィルム/コダックゴールド800
※中央部のみトリミング●撮影者コメント: 早朝に不思議と早く目覚めて、自宅の近場で撮影しました。近年まれに見るクリアーな空でした。
● 2001年7月25日紹介
● 2001年7月24日紹介
2001年7月23日22時26分52秒〜 2分露光 x 2コマ
撮影者/金野栄敏 撮影地/岩手県花泉町 こたつ観測所(自宅)にて
撮影機材/タカハシ製イプシロン160(16cmF3.3)+冷却CCDカメラ(SBIG ST-9E) ステライメージ3にて合成●撮影者コメント: ダストの尾が綺麗で、撮像中のモニターにしばし見惚れてしまいました。
2001年7月19日22時50分〜 20分露出
撮影者/林 満房 撮影地/鹿児島県栗野岳
撮影機材/Nikon 180mm 2.8(開放) EM200 彗星追尾 Fuji G400●撮影者コメント: リニア彗星の写真を貼付させていただきます。少し暗くなりました。彗星本体も小さくなったようです。が、ダストの尾だと思われますが、少し長くなったのでしょうか?
● 2001年7月22日紹介
2001年7月21日3時05分〜3時30分 Lビニング2×2、RGBビニング2×2、冷却温度-10度(水冷) L=2mx8,R=2m,G=2m,B=2m
撮影者/小渡伊三男 撮影地/石川県石川郡の自宅観測所
撮影機材/BORG 76ED(7.6cm屈折fl500mm) タカハシEM200赤道儀 レデューサー使用(F4.6:fl350mm) ビットランBJ32L冷却CCDカメラ トーカイLRGBフィルターII+LPS-P1フィルター使用 ニュートンマジックにて画像処理●撮影者コメント: ここ数日で次第に暗くなりつつあります。彗星のコマのまわりに放射状に数本の尾(イオンテイル?)が出ているのが認められます。視野の長辺は約1°です。
● 2001年7月19日紹介
2001年7月16日23時28分〜23時54分 Lビニング2×2、RGBビニング2×2、冷却温度-8度 L=2mx4,R=2m,G=2m,B=2m
撮影者/小渡伊三男 撮影地/石川県石川郡の自宅観測所
撮影機材/BORG 76ED(7.6cm屈折fl500mm)レデューサー使用(F4.6:fl350mm) ビットランBJ32L冷却CCDカメラ トーカイLRGBフィルターII+LPS-P1フィルター使用●撮影者コメント: 雨上がりで透明度は良かったのですが、雲が多く雲をさけながらの撮影となりました。コンポジット枚数が少なくなったのでコントラストが今ひとつです。2日前に比べると少し暗くなったように感じました。視野の長辺は約1°です。
● 2001年7月16日紹介
2001年7月15日1時30分〜 15分間露光
撮影者/横山 満 撮影地/福岡県小石原村
撮影機材/ペンタックス SDUF II、EM200、Fuji G400●撮影者コメント: この日、月が昇ってくる前から撮影していましたが、結果を見ますと月明かりの中、高度の高い位置で撮影した写真のほうが尾が良く写っていました。残念ながら恒星追尾ですと、15分露光でも彗星が動いてしまいました。
● 2001年7月15日紹介
2001年7月16日0時35分09秒から 300秒露光 3枚をコンポジット
撮影者/Makoto Kasahara 撮影地/山梨県中巨摩郡
撮影機材/セレストロンC5+0.63倍レデューサ CCDpro-2a(自作冷却CCDカメラ)●撮影者コメント: 7月14日と比べて大分姿が変わりました。
2001年7月15日1時36分〜 60秒露出を3×3ソフトビニング(1枚画像)
撮影者/野田 司 撮影地/岩手県大野村
撮影機材/PENTAX105SDHF屈折+RC0.77×+ビクセンLV25mmでコリメート(711mm相当) ビクセンスーパーポラリス赤道儀で追尾 カシオQV-3000EXデジタルカメラ●撮影者コメント: 薄雲が頻繁に通過する中での撮影で、複数枚コンポジットができませんでした。双眼鏡で見てM31より若干暗い程度と感じました。
2001年7月15日0時50分〜1時20分
撮影者/小渡伊三男 撮影地/石川県石川郡の自宅観測所
撮影機材/BORG 76ED(7.6cm屈折fl500mm)レデューサー使用(F4.6:fl350mm) ビットランBJ32L冷却CCDカメラ Lビニング2×2 RGBビニング2×2 冷却温度-10度(水冷) L=3mx5,R=3m,G=3m,B=3m トーカイLRGBフィルターII+LPS-P1フィルター使用●撮影者コメント: 梅雨明け直前で、透明度が今ひとつでしたが、月の影響が無く高度が高いため尾が写り易くなりました。光度もまだ十分にありエメラルドグリーン色も健在でした。視野の長辺は約1°です。
(上) 2001年7月14日 0時1分20秒から 300秒露光 4枚をコンポジット
(下) 2001年7月14日 0時1分20秒から 300秒露光 5枚をコンポジット
撮影者/Makoto Kasahara 撮影地/山梨県中巨摩郡
撮影機材/セレストロンC5+0.63倍レデューサ CCDpro-2a(自作冷却CCDカメラ)●撮影者コメント: 透明度が良かったので、淡いイオンテイルが写ってくれました。
2001年7月13日2時00分〜 LRGB 2×2 ビニング L=60秒×10 加算平均×10コマ R=60秒×7 G=60秒×7 B=60秒×7 加算×5コマ 加算平均×2コマ
撮影者/茂木弘光
撮影機材/D185mm f990反射 ビットランBJ-32L トーカイタイプIIフィルタ●撮影者コメント: 透明度の良い星空に恵まれ、月齢21の月光の中でもイオンの尾が撮影できました。尚、私のHPでは4月11日からの画像もあります。
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