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2005年 ふたご座流星群

1月のしぶんぎ座流星群、8月のペルセウス座流星群と並んで三大流星群の1つに数えられているふたご座流星群が、12月上旬から中旬にかけて活動します。活動のピークは14日の宵から15日未明にかけてと予報されています。

ふたご座流星群とは

ふたご座流星群は毎年12月中旬に活動する流星群です。毎年コンスタントに1時間あたり20個から30個の流星が見られるという堅実な活動を見せる流星群です。流星の速度は、やや速めです。

この時期はふたご座が宵に上ってきますので、放射点(この点を中心に流星が流れるように見える天球上の点)が一晩中地平線の上にあり、どの方向にも流星が流れやすくなります。さらに、冬は大気の透明度も良く、他の季節に比べて暗い流星を見つけやすくなります。堅実さ放射点の条件の良さ大気の透明さという点で、ふたご座流星群は流星を見たい方にオススメの流星群といえます。

また、多くの流星群の場合、母天体(流星のもとになる物質の発生源)は彗星で、彗星のチリが流星となるのですが、ふたご座流星群の場合には小惑星(3200番 ファエトン)であることも大きな特徴です。

今年のふたご座流星群はどう見えるの

12月15日午前0時ころの星空

この画像はステラナビゲータ Ver.7及びKAGAYAファンタジーを使って作成しました。

2005年の場合、ふたご座流星群の活動のピークは14日の宵から15日未明にかけてと予報されています。残念ながら今年は16日が満月なので、この時期には一晩中月明かりに邪魔されてしまいます。ただ、流星群の活動自体は12月5日から20日ごろまで続くので、月明かりのないときに観測するのも手です。

よく「どの方向に見えますか?」という質問をいただきます。流星は放射点を中心に流れますので、特にどちらということはなく、どの方向にも見られます。放射点から離れるほど長い流星になって見えるので、長い流星が見たければ、わざと放射点から離れた方向に注意してみるのもよいかもしれません。

流星をたくさん見るためのポイント

たくさんの流星を見るためには、「光害の少ない暗いところ」「地平線近くまで視野の開けているところ」を選ぶのが大切です。都市部ではそういう場所を見つけるのは難しいかもしれませんが、河川敷や公園などを探してみましょう(公園やグラウンドなど、夜間の出入りを禁止している場所もありますので気をつけてください)。

12月中旬の現象ですので、一晩中とても冷え込みます。防寒は万全にしておきましょう。家のそばで見る場合には、コタツに入って空を見上げるのもよいでしょう。

流星観測は一晩中行うものです。安全性などにじゅうぶん注意するとともに、マナーを守り、他人に迷惑をかけないように気を配りましょう。

写真に撮ってみよう

星野写真を撮る要領で固定撮影あるいは追尾撮影をすれば、比較的簡単に流星を撮影することができます。また、デジタル一眼レフカメラならフィルムを気にせずに流星が写るまでとり続けることができますし、高感度のCCDカメラなどを使えば、ビデオに記録することも可能です。詳しい方法については、ペルセウス座流星群の特集ページなどをご覧ください。