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Part-7 どうなる? しし座流星群の極大日の天気


 天文ファンとしては、なんとかして大出現が予想されている今年のしし座流星群をこの目で見てみたいもの。そこで、これまでわかっている情報を元に、流星群の活動が極大になる11月17〜19日の天気を予想してみました。

 ただし、筆者は気象予報士の資格を持っているわけでもなく、正式な予報を出すことはできません。ここでの記載はあくまで一個人の見解としてお受け取りくださるようお願い致します。 11/18 update

 



 いよいよ、今回もっとも注目されている、しし座流星群のピークが近づいてきました。天気の予想は再び好転し、昨晩の予報よりもだいぶよくなってきました。

 現在は弱い冬型の気圧配置になっており、日本海側で雲が残っているようです、今後も夜半は日本海側で雲が残る見込みですが、今回のしし座流星群のピークが予想されている明け方前には、移動性高気圧が進んできて、日本海側でも雲が取れてくる見込みになってきました。

 また、昨晩太平洋側で予想されていた南岸の前線と関東南部の収束域も夜半過ぎにはそれほど影響してこなくなりそうです。

 以上から、全国的に多くの地域でしし座流星群を見ることができそうです。本当によかったですね。

●18〜19日の夜:

地域 太平洋側 日本海側 解説
北日本 晴れ 曇り 北日本の日本海側は冬型の雲が残るか?
東日本 晴れ 晴れ 夜明け前には日本海側でも晴れそう
西日本 晴れ 晴れ 夜明け前には日本海側でも晴れそう
南西諸島 晴れ 場所によってはやや曇りがちか?

 天気は以上のように、一部の地域を除いて基本的にはどこでもOKの状況です。逆にどこに出かければよいのか迷ってしまいそうです。今回しし群を見に出かけるのでしたら、天気よりも空の暗さや、見に出かける人の集中ぐあいなどで決めてよいでしょう。早めに出かけることをオススメします。1998年のしし座流星群のときには、有名な星見スポットに人が押しかけ、駐車場に入れないなどの問題がありました。くれぐれも交通事故には気をつけてください。

 また、平年よりも気温は低めで、東京でも明け方には12月上旬の気温の予想が出ています。山の上の方は氷点下になるところもありそうです。防寒には充分注意が必要でしょう。標高の高いところの気温の予想は、以下のサイトを見るのがよいでしょう。

 いつもの繰り返しになってしまいますが、しし座流星群を見に行かれる方は、「Part-4 観測地決定までの道」に書きました、「しし群当日」の気象情報の見方をご参考ください。今後の問題は、ひまわり画像による雲の推移から最終的な場所を決めることでしょう。夕方最後の可視画像で、雲の少ない場所を見ておき、夜になってからの赤外画像の動きを見て、それがどのように推移しているかを探ります。また、ライブカメラ天気の掲示板などで、現地のようすをつかんでおくのもよいでしょう。しし群ライブ中継のサイトを見れば、夜間の天気のようすもわかります。また、19時前にある天気予報で天気の最終確認をしておくのもよいでしょう。今晩は、多くの局でしし座流星群に絞った予報があることでしょう。

 以上です。理想的に近い天気分布になり、多くの方がしし座流星群を見ることができそうで、天気の予想のし甲斐もありました。今晩の天気については、また後日に報告したいと思います。

 それでは、よいお天気を!

 

● 特集 しし座流星群2001 - しし座流星群気象情報

 



 いよいよ、しし座流星群が数多く流れる11月17〜19日の期間に入りました。11月18日0時現在では、昨日の予想通り天太平洋側では多くの地域で晴れているようです。

 各所で行なわれているしし座流星群のライブ中継を見ていても、那須(栃木県)がやや曇りがちなのを除いて、八ヶ岳(山梨県)、宗像市(福岡県)、沖永良部(沖縄県)、海南市(徳島県)などで星が見えています。流れ星が飛んでいるのもいくつか見えて、ライブ中継でもここまで見えるものなのだなあ、と感心している次第です。

 今晩の天気は弱い冬型であり、太平洋側で晴れ、日本海側で曇りと天気の予想がつけやすいのですが、明日の天気は昨日の予想より、やや複雑になってきました。

 基本的には、移動性高気圧による晴天なのですが、昨日の予報よりも冬型が残る形となりそうです。このため、日本海側で曇天の予想が出ており、全国的な晴天とはならないようです。ただ、その中では北陸地方が比較的天気のよい予想が出ています。

 かといって、太平洋側が安泰かというと、必ずしもそうではありません。関東地方の南側と西日本で曇りの予想が出ています。この理由は、まずひとつに日本の南岸にやや離れて停滞前線が発生しそうで、これによる雲が近づくいてくることがあります。つぎに、関東地方では、北西からの季節風が中部山岳を迂回し、関東地方の南で再び合流してできる収束雲ができそうなことがあげられます。なので、千葉県や伊豆半島から伊豆諸島にかけては18〜19日の明晩は曇りがちの予想となっています。

 しかし、それ以外多くの地方では、基本的に晴れの予想が出ています。18日深夜から19日早朝にかけて期待されている流星雨が多くの場所で見られることを期待しています。

 現時点での状況をまとめてみると、以下のようになります。

●17〜18日の夜:

地域 太平洋側 日本海側 解説
北日本 晴れ 曇り 弱い冬型
東日本 晴れ 曇り 弱い冬型
西日本 晴れ 曇り 弱い冬型
南西諸島 晴れ 弱い冬型

●18〜19日の夜:

地域 太平洋側 日本海側 解説
北日本 晴れ 曇り 日本海側は弱い冬型が残る
東日本 晴れ 曇り 北陸は比較的天気がよさそう
西日本 晴れ 曇り 弱い冬型により日本海側で曇りそう
南西諸島 晴れ 奄美諸島は曇り?

 昨日の繰り返しになってしまいますが、しし座流星群を見に行かれる方は、「Part-4 観測地決定までの道」に書きました、「しし群当日」の気象情報の見方をご参考ください。基本的には、卓越天気分布のメッシュ予報で見に行く場所を絞り、ひまわり画像による雲の推移を見て、最終的な場所を決定します。メッシュ予報の天気分布は雲量8でも「晴れ」となってしまいますので、メッシュ予報の晴天域は、星空を楽しむためには、2まわりほど小さめに見積もっておいた方がよいでしょう。独自の予報を出しているサイトもありますので、メッシュ予報はいくつかのサイトを見比べておきます。CATVやCS放送を見ることができる方は、24時間天気予報のチャンネルもオススメです。SkyPerfecTV! 254chの「e-天気.net」のメッシュ予報天気は夜間でも更新がある独自予報のようであり、夜間の天気分布を予想する上で“使え”ます。

 それでは、また明日。

 

 



 しし座流星群が数多く流れる11月17〜19日の期間まで、あと1日に迫ってきました。天気の予想は、よい方向に進んでいます。このまま行けば、このあと書きますように、日本の多くの地域で、しし座流星群の見ることができることになりそうです。

 なんといっても見ていただきたいのは、しし座流星群がもっとも流れるといわれている11月19日の予想天気図です。

 この中の11月19日の朝9時の予想天気図を見ると、日本列島の真上に移動性高気圧がやってきているではありませんか。もしこのようになるのでしたら、まさしく「Part-3 気圧配置と晴天域の関係」に書きました「3-1 移動性高気圧に覆われた場合」の天気分布となることでしょう。こうなれば、太平洋側だけでなく日本海側でも晴天となり、日本の多くの地域でしし座流星群を見ることができるハズです。

 また、その前日11月18日9時(あさっての朝)の予想天気図は、等圧線間隔の開いた弱い冬型となっています。こちらも同じく、「Part-3 気圧配置と晴天域の関係」の「3-2. 冬型の気圧配置になった場合」に書きました天気分布に近い形になりますので、太平洋側に行けばほぼしし座流星群を見ることができるでしょう。この、明晩17〜18日の夜の予想天気分布に関しては、メッシュ予報やピンポイント予想のサイトで3時間ごとの天気分布の予想が出ています。明日の夜見に行かれる方は、ぜひご参考ください。

 ともかく、現時点では、まるでしし座流星群のために最適化されたかのような、理想的な気圧配置の推移となってきていますので、大局的には下にまとめた表で晴れとなっている地域に行けば大丈夫でしょう。

●17〜18日の夜:

地域 太平洋側 日本海側 解説
北日本 晴れ 曇り 弱い冬型
東日本 晴れ 曇り 弱い冬型
西日本 晴れ 曇り 弱い冬型
南西諸島 曇り 高圧部の西側の曇天域

●18〜19日の夜:

地域 太平洋側 日本海側 解説
北日本 晴れ 晴れ 北海道の日本海側は弱い冬型が残る
東日本 晴れ 晴れ 北陸でやや雲が残るか?
西日本 晴れ 晴れ 移動性高気圧による晴天
南西諸島 晴れ 移動性高気圧による晴天

 明日、明後日の天気予報の確度はだいぶ増してきており、大局的には上に書きました天気分布になると思われますが、天気の予想はまだ変化してくる可能性もあります。最新の気象情報に注目です。

 明日、しし座流星群を見に行かれる方は、「Part-4 観測地決定までの道」に書きました、「しし群当日」の気象情報の見方をご参考ください。基本的には、卓越天気分布のメッシュ予報で見に行く場所を絞り、ひまわり画像による雲の推移を見て、最終的な場所を決定します。メッシュ予報の天気分布は雲量8でも「晴れ」となってしまいますので、メッシュ予報の晴天域は、星空を楽しむためには、2まわりほど小さめに見積もっておいた方がよいでしょう。

 



 しし座流星群の極大日まであとわずか。ハレックスブレインなどの48時間後の予想天気図が掲載されているサイトには、しし座流星群群が多く流れる11月17日の朝9時の予想天気図が掲載されるようになってきました。

 また、48時間先までの卓越天気分布予想が掲載されている国際気象海洋のサイトにも、同じく17日9時までの卓越天気の予想が発表されてきました。

 しし座流星群が多く流れると予想されている、17日の朝9時の気圧配置は、北日本は小さな低気圧が通過した直後、東日本・北日本は冬型と予想されています。卓越天気分布の予想も、これに対応していて、日本海側で悪天・太平洋側で晴れの天気分布になっています。

 それでは、その後天気の分布はどのように推移してゆくでしょうか? 週間予報などをもとに11月17〜18日の夜と18〜19日の夜の天気をまとめてみました。

●17〜18日の夜:

地域 太平洋側 日本海側 解説
北日本 晴れ 曇り 弱い冬型
東日本 晴れ 晴れ 移動性高気圧的な晴天
西日本 曇り 曇り 高圧部の西側の曇天域
南西諸島 曇り 高圧部の西側の曇天域

●18〜19日の夜:

地域 太平洋側 日本海側 解説
北日本 晴れ 曇り 弱い冬型
東日本 曇り 曇り 高圧部の谷間の曇天域
西日本 曇り 曇り 高圧部の西側の曇天域
南西諸島 晴れ 移動性高気圧

 

 このように、17〜18日の夜に晴れそうなところは東日本と北日本の太平洋、18〜19日の夜は北日本の太平洋側と南西諸島となりそうです。西日本は大陸から東に伸びる気圧の尾根(高圧部)の西側・南側の曇域に入り、両日とも天気があまりよくなさそうなのが残念です。

 ただ、曇天域の雲は薄く、雲に隙間もありそうですから、完全な晴天は望めなくても、雲の間から流星を捉えることはできそうです。マイナス等級の明るい流星は薄い雲があってもわかりますので、1998年のしし座流星群のときのような、明るい流星が多く流れてくれることを期待したいところです。

 逆にもっとも晴れそうなところは、北日本の太平洋側でしょう。両日ともに弱い冬型の影響が残るので、冬型の仕組みで晴れそうです。ただ、19日朝の北海道は、オホーツク海の小さな低気圧から伸びる気圧の谷の影響が出るかもしれません。いずれにせよ、予報はまだ変わる可能性がありますので、常に最新の気象情報をもとにした判断が必要でしょう。

 明日には上記のサイトにて18日9時までの予想天気図と卓越天気分布の予想が発表されてきます。また、ウエザーニューズなど3時間後とのピンポイント予報を行なっているサイトの情報も発表されてきます。予報の確度もだいぶ増してきますので、そろそろ具体的な観測地の絞込みに入ってもよいころでしょう。その際には、「Part-4 観測地決定までの道」の「2日前」のところに書きましたことなどをご参考ください。

 



 しし座流星群の極大日まで、あと3〜4日に近づいてきました。国土環境株式会社の週間予報天気図をみると、今日の予想も昨日までと大きくは変わらず、日本列島周辺は来週のはじめまで、シベリアの高気圧とアリューシャンの低気圧に挟まれた弱い冬型の気圧配置が続く予想になっています。ですので、基本的には晴れベース。このままゆけば、日本海側と南西諸島を除いては、しし座流星群の極大日に雨ということはなさそうです。

 このままゆけば、基本的には 「Part-3 気圧配置と晴天域の関係」の「冬型の気圧配置になった場合」に書きました、天気の分布になることでしょう。ただ、典型的な冬型とは異なり、大陸から東に気圧の尾根(高圧部)がずいぶんと張り出していますので、典型的な冬型の気圧配置より、やや移動性高気圧に近い形の天気分布となるでしょう。ともかく、基本的には晴れやすい天気となりそうで、なによりです。

 しかし、週間天気予報の全国の天気分布をみてみると、しし座流星群が多く流れる11月17〜19日の天気が一日中晴れというところはなく、よくても晴れときどき曇りの予報になっています。これは、1.弱い冬型が残る日本海側では曇りやすいこと、2.気圧の尾根が北に偏るため、東北以南の太平洋岸には低い雲を呼ぶ北東風が入ること、ならびに3.日本の南岸は高気圧の圏外となってくるため、晴れ間をつくる下降流が弱くなりスカッとは晴れないこと、などよります。

 それでは、どこが晴れやすいでしょうか? あえて言えば気圧の尾根の北側に入る北海道の太平洋側が、現時点ではベストでしょう。また、次点としては、東北地方で冬型の季節風や太平洋岸の北東風の入りにくい岩手県の平野部などが比較的よさそうです。

 関東平野はこのような気圧配置となった場合は、前述の理由で低い雲が入ることが多いので、関東平野を取り囲む山地の外に出ることを考えておいたほうがよいかもしれません。

 ただ、まだしし座流星群を見に行くまで3〜4日あり、その間に予報が変化することも充分考えられます。週間予報はいったん外れると、ガラッとその後の傾向が変わってしまいますので、上記の予想にとらわれず、最新の気象情報をもとに判断を下してください。

 今のところは、しし座流星群のもっとも流れる期間、11月17〜19日にかけては、気圧配置はそれほど大きく変わらない予想なので、晴れそうなところに見に行くことに決め、週末から月曜の朝まで宿を取ってしまうのも手かもしれません。

 明日になると、ハレックスブレインなどの48時間後の予想天気図が見られるサイトにて、いよいよしし座流星群の多く流れる期間の初日、11月17日の天気図が発表になります。おなじみのすっきりとした地上天気図の予想を見ることができますので、明日はこちらにも注目です。

 



 11月13日現在では、いつもの国土環境株式会社のサイトのほかに、IGES のMedium Range MRF Forecasts for East Asia にても、しし座流星群の極大日までの予想天気図を見ることができるようになってきました。

 このカラフルな天気図は、アメリカ気象庁の国立環境予測センター(NCEP)のデータを元に描かれいます。"Sea level pressure and 1000-500mb thickness" を選ぶと出てくる、色付きで描かれた等値線が予想地上天気図の等圧線です。"ALL"を選ぶと現況から144時間後までの予想の移り変わりを見ることもでき、13日現在では11月19日の朝9時(日本時間)の天気図まで見ることができます。国土環境のサイトに掲載されている、気象庁の予想天気図と若干違いがありますので、天気に詳しい方は、両者を見比べてみるとよいでしょう。

 これからの気圧配置の推移は、基本的に昨日の予想と変わらず、日本列島周辺では、シベリアの高気圧とアリューシャンの低気圧に挟まれた、弱い冬型の気圧配置がしばらく続く見込みです。しし座流星群が極大となる17日から19日にかけては、この弱い冬型がくずれはじめ、大陸の高気圧から東に伸びる気圧の尾根が、北日本を通る予想になっています。

 このパターンは、「Part-3 気圧配置と晴天域の関係」に書きました、典型的事例のどれにも当てはまらず、予想が難しいところです。

 現在のデータからの予想では、国内でしし群の極大日に快晴となる地域はなく、全国的に雲がかかるところが多い見込みです。強いて言えば、北海道の太平洋岸で晴れている時間が長そうではあります。

 ただ、基本的には高気圧の圏内であり、しし座流星群の日まではまだ時間がありますので、今のところはそれほど悲観することはありません。今後の予報の推移を見守りましょう。

 



 11月12日現在では、11月19日の晩の予想天気図まで発表されるようになってきました。

 国土環境株式会社の週間予想天気図を見ると、今日日本列島を通過した低気圧がさらに発達し、今週中はアリューシャン列島付近に居座り続ける見込みです。このため、しし座流星群が多く見られるとされる11月17〜19日までの間は、日本列島付近は同じような気圧配置の日が続くと予想されています。基本的な気圧配置は、シベリアの高気圧とアリューシャンの低気圧に挟まれた弱い冬型であり、たまに大陸からの高気圧の張り出しが強まるときに、西日本を中心に冬型がくずれるといった感じです。

 なので、冬型とも移動性高気圧ともつかない気圧配置の日が続きます。南西諸島や小笠原をのぞいて雨はなさそうなのですが、かといって快晴となりそうなところもなく、天気の予想はなんとも歯切れが悪くなってしまいます。

 この状況は11月17〜19日も大きく変わりませんが、現時点の予想では、17〜18日の夜の西日本が相対的に晴れやすそうです。18〜19日の晩は、日本列島の上を東西に伸びる移動性高気圧状の高圧部の中心の西側に入るので、全国的にやや曇りやすいでしょう。高圧部はやや北に偏っているので、関東地方には北東風が入り、雲が多くなりそうです。

 また、テレビの天気予報などでおなじみのウェザーニューズも、web上にてしし座流星群を特集しています。「今夜の天気」では、「雲に邪魔されることはありません」や、「次の機会にして今夜はゆっくりお休みください」などの楽しい解説があります。また、デビット・アッシャー博士の記者会見の取材など、天文の内容も本格的です。

 週間予報のサイトなど、今後1週間で使えそうなサイトは、「Part-6 “使える”Web 上の気象情報」内の「予想天気図等」のページにまとめてありますので、こちらもご参照ください。

 



 11月11日現在では、今年もっともしし座流星群が流れると予想されている、11月18日の晩の予想天気図が発表されるようになってきました。これを見ると、前回9日の予報より天気の進みが早まっているようです。

 上のサイトの情報からは、17日21時には、北海道の東海上にある低気圧から南に伸びる弱い気圧の谷が通り過ぎ、日本列島は低気圧通過後から弱い冬型になりつつある状況がわかります。翌18日21時には、東日本の冬型がやや弱まり、西日本は高気圧の圏内に入ってくるみこみです。なので、18〜19日の天気は、北日本・東日本では太平洋側と西日本が晴れやすいでしょう。

 また、弱い冬型が予想されている北日本・東日本では、9日の予報から一転して、17日・18日は平年より4℃以上寒くなる予報になってきました。明日12日から13日にかけて日本列島を低気圧が通過した後、北日本・東日本では気温がグンと下がり、それがそのまましし座流星群の極大日まで続く見込みです。ただ、西日本・南西諸島はより高気圧の中心に近いこともあり、冷え込みは平年より2℃低い程度になりそうです。

 以上のように前回9日から予想が変わってきましたが、しし座流星群まであと1週間弱あります。予報精度はそれほど高くはなく、今後も予想は変化してくることでしょう。とりあえず、最新の気象情報に注目です。

 また、毎年しし座流星群の極大日の天気を専門に予想してきた(株)気象サービスが、今年もしし座流星群の極大日の予報を開始しました。「しし座流星群のころの天気傾向」・「1998〜2000年までのしし座流星群の極大日の天気実況解説」・「全国各都市の過去5年間の天気実況」など、プロによる天気解説が満載。全国雲発生予想や全国夜間気温予想など使える情報もあり、しし座流星群にかける天気予報のプロとしての意気込みが伝わってきます。

 週間予報のサイトなど、今後1週間で使えそうなサイトは、「Part-6 “使える”Web 上の気象情報」内の「予想天気図等」のページにまとめてありますので、こちらもご参照ください。

 



 しし座流星群まで、いよいよあと1週間に迫ってきました。11月19日現在では、しし座流星群の極大日の前日、11月16日までの予想天気図が発表されています。これら現時点でわかっている気象情報をもとに、しし座流星群の日、11月17〜19日の天気を予想してみましょう。

 国土環境株式会社のページには、週間予想天気図が掲載されています。

 このページをみると、来週13日(火)ごろに低気圧が通過し、そのあとは強い冬型になると予想されています。冷たい北西の季節風が吹き、全国的に平年より2℃ほど気温が低い状況が続くでしょう。その後15日(木)ごろになると冬型が緩み、しし座流星群の前日、16日(金)には大陸からの移動性高気圧が緩やかに日本列島を覆う予想となっています。

 ですので、その翌日からのしし座流星群の極大日、11月17〜19日の気圧配置は、移動性高気圧の中心が過ぎた後から次の低気圧がやってくる前まで、と予想されます。1ヶ月予報の気温の時系列の予想でも、平年並みとなった気温が下がりはじめるのは20日を過ぎた後になっていますので、現時点では次の低気圧がやってくるまでには、まだ時間があるようです。

 それでは、このようなときの天気はどうなるでしょうか? 基本的には、「Part-3 気圧配置と晴天域の関係」に書きました、「移動性高気圧に覆われた場合」が相当します。ただ、移動性高気圧の中心の東側は安定した晴天域となるのですが、中心の西側になってしまうと薄い雲が広がってきます。ですので、現時点では、しし座流星群の極大日の天気は薄曇と予想されます。明るい流星は、薄雲を透かして見ることができるかもしれませんが、暗い流星をまで捉えるのは難しいかもしれません。

 とは言っても、それは1週間以上先のこと。予報精度はそれほど高くはなく、この後も予想は変わってきますので、それほど悲観することはないでしょう。

 今後、しし座流星群の極大日3日前までの間は、週間予報を見て天気の予想をすることになります。「Part-4 観測地決定への道」にも書きましたとおり、週間予報で見るべきところは、晴天傾向か曇天傾向か(晴れベースか曇りベースか)、または周期変化傾向が見られるかです。そして、気圧配置が前回書いたどのパターンになりそうかをつかみます。週間予報が外れるのは、気圧配置のパターンはあっていても、天気の進み遅れの読みが外れてしまうことが多いからです。また、週間予報はいったん外れたら、ガラッとその後の傾向が変わってしまいますので注意しましょう。

 週間予報のサイトなど、今後1週間で使えそうなサイトは、「Part-6 “使える”Web 上の気象情報」内の「予想天気図等」のページにまとめてありますので、ご参照ください。

 



 しし座流星群極大日まであと2週間に迫ってきました。「Part-4 観測地決定への道」に書きましたとおり、1週間より前は基本的には統計情報が頼りです。それ以前は日々の天気があたる確率が低く、気象庁でも週間予報より前は日々の天気の予想は出していません。そのかわり、「1ヶ月予報」が発表されていますので、この情報をもとにしし座流星群が見頃となるころの天気をみてみましょう。

 1か月予報は、以下のサイトで見ることができます。

 トップページから上の手順でリンクをたどると1か月予報のページにたどり着けます。ページを開いてみると、いきなり難しい図がずらずらと出てきて、はじめての方は面を食らってしまうかもしれません。そこで、その内容からわかることを文章で書いてみます。

 11月1日発表の1か月予報では、11月17〜30日の平均的な天候状態が予想されています。この期間の晴天日数は、全国的に0.5〜1.0日程度平年より多い予想です。これはこの期間、弱い冬型の気圧配置となることが最も多いと予想されているためで、上空約1500m(850hPa)の気温も平年より0.3〜0.8度程度低くなっています。ただ、最も気温が下がるのは今月10日ごろで平年より2℃ほど低く、それよりは暖かくなる見込みです。

 つまり、今月の後半は、平年よりやや晴れやすくなりそうです。まずは一安心といったところでしょうか?

 ただ、晴れやすくなると同時に少し寒くなりそうなので、防寒には注意が必要でしょう。

 上記1か月予報のページには、晴れ日数や気温の時系列などの平年差と、それぞれの予想のあたる確率が地域ごとに書いてあります。より詳しく知りたい方はご参照ください。

 なお、国土環境株式会社の「お天気会員のページ」は、1か月予報をはじめ有用な気象情報が多く掲載されているのですが、このたび会員登録なしで見ることができる試用期間が11月19日まで延長されました。この「11月19日」はまさにしし座流星群が最も多く流れると予想されている日。ですので、このサイトの関係者にはきっと天文ファンがいると、筆者は確信しています。

 

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