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■ しし座流星群気象情報
− 確実にしし座流星群を“見る”には? −


 どんなに数多くの流星が流れても、曇ってしまってはしし座流星群は見えません。流星にかかわらず、星を見に行く時は天気はいつも心配のタネです。

 このページをご覧になっている方の中には、これまでにもしし座流星群を見に行かれた方が多いのではないでしょうか?
 テンペル・タットル彗星の回帰に伴いしし座流星群が大きく取り上げられた1998年は、東北から中国地方の太平洋岸では晴れてしし群がみられましたが、日本海側では天気が悪いところが多かったようです。ヨーロッパ方面で流星雨の見られた翌1999年は、しし座流星群極大日は天気が悪かったものの、その翌晩はよく晴れ渡り、数多くの流星をまさに“浴びる”ことができました。また昨年2000年は、はじめ全国的に天候がおもわしくなかったものの、幸いなことに18日未明までにはわりあい多くの地域で天候が回復したようです。

 ほら、思い出してきましたか? そう、あなたはこれまでのしし座流星群のとき、どう気象情報を得て、どう考え、そしてどう行動しましたか? そして、その結果は・・・?

 このページではさまざまな情報をもとに、しし座流星群の時期にどこが晴れやすいかどういう気圧配置が多い、そして、気象情報のどこを見てどう行動すればよいか、について解説してゆきたいと思います。

 

11月17日18時の天気図

11月18日4時の雲画像

11月17日18時天気図 11月18日4時雲画像

● 1998年のしし座流星群極大日の天気図と気象衛星ひまわりによる雲画像
左は、これからしし座流星群 を見に出かけるぞ、と意気込んで夕方の天気予報を見ていたころの天気図。低気圧の通過直後で晴れ間を読むのがむずかしく、どこに行くかにひじょうに迷ったことが思い出されます。右は、大火球が流れた4時ごろの雲の分布のようす。太平洋側の人工密集地域がちょうど雲の切れ目にかかり、多くの人が しし座流星群を見ることができたのはじつにラッキーでした。

雲画像はすべて、東京大学生産技術研究所高木研究室の Satellite Image Archive for Network より。

 


< CONTENTS >

・ Part-1 統計的な雲量分布
・ Part-2 しし座流星群の日の気圧配置
・ Part-3 気圧配置と晴天域の関係
・ Part-4 観測地決定への道
・ Part-5 しし座流星群の日の天気 「実践編
・ Part-6 “使える”Web 上の気象情報 11/14 update
・ Part-7 どうなる? しし座流星群の日の天気 11/18 update
・ Part-8 しし座流星群極大日の天気はこうだった 12/08 update

 


※ この特集の内容は、アストロアーツ星空ガイド「しし座流星群'99」内の気象情報を2001年向けにアップデートしたものです。

 

 1999年11月17日のしし座流星群や2000年7月16日の皆既月食のときも、気象情報のページを作りました。今回の皆既月食の天気の予想にもきっと役立つと思いますので、こちらもご参照ください。

 月刊星ナビ2001年12月号14〜15ページに、このページのダイジェストを掲載しました。こちらもあわせてご参照ください。 11/4 update

 

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