2011年10月9日 10月りゅう座流星群(旧称ジャコビニ流星群)が極大
ステラナビゲータで作成
《直前予報》
(2011年10月5日夜掲載)
- 10月りゅう座流星群(旧称ジャコビニ流星群)は、13年ごとに大出現を見せることがあり、今年2011年がその周期にあたる年です。13年前の1998年には、ピーク時で1時間あたり100個近い流星が観測されました。
- 2011年の出現は、複数の研究者により、「午前2時ごろ」と「午前5時ごろ」(いずれも日本時)の2回ピークがあると予想されています。
- 1回目よりも2回目のピークのほうが、流星数が多くなると予想されています。
- ただし、いずれの場合でも、放射点(ここを中心に流星が飛ぶように見える天球上の一点)の高度が低く、月明かりがほぼ一晩中夜空を照らしているため、あまり好条件とは言えません。
また、2回目のピーク(5時ごろ)には、東日本や北日本では日の出時刻が近づいており、空がかなり明るくなっているので、観察は困難です。 - 世界的には、ロシアや中央アジア、ヨーロッパ、アフリカ北部などが(月の影響を除いては)好条件とされています。とくに2回目のピークは、北欧、西欧が好条件となります。
日本での条件はあまり良くないという予想のため、過度の期待はしないほうがよいかもしれません(39年前の「空振り」を思い出される方もいるかもしれません)。
一方で、この流星群にはまだよくわかっていない点も多くあります。前回(1998年)や前々回(1985年)のように、出現のピークの時刻が予想の数時間も前にずれる可能性もあります。「予想では2時と5時」ですが、「できれば8日の夜から、なるべく長時間、空を見上げて」みましょう。
また、ツイッターなど速報性の高い情報にも注意し、出現状況の参考にしましょう。
《観察のポイント》
- 空をなるべく広く見渡す(流星は、放射点がある北だけでなく、どの方向にも飛びます)
- 目に直接入る光を減らす(月や街灯から離れた方向を眺める)
- 寒さ対策を念入りに
- マナーを守り、騒いだり立ち入り禁止場所に入ったりしない。安全にもじゅうぶん配慮する
「流星観測のすすめ」ページもご覧ください。
(以下は、「アストロガイド 星空年鑑2011」発売当時の解説を流用したものです。時刻などは、上記の直前予報をご参照ください)
ジャコビニ流星群と呼ばれていたが、2010年に正式和名「10月りゅう座流星群」となった。13年ごとに大出現することがあり、1時間あたり100個近い流星が観測された1998年から13年目にあたる2011年は期待大だ。10月9日の3時ごろに活動のピークになると予想されており、満月3日前の月もそのころに沈むので、時間と体調が許せば夜更かし(あるいは早起き)して見てみる価値はある。
関連リンク
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この解説は「アストロガイド 星空年鑑 2011」より抜粋しました。
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