2020年9月の星空

夜21時ごろの東の空に、赤っぽく光る火星が目立って見えている。秋の星空には明るい星が少ないため、火星の輝きはとくに印象的だ。来月6日に地球と最接近する火星が、この1か月間でさらに明るくなっていく様子を追ってみよう。表面の模様の観察や撮影も楽しみたい。

惑星の周りに広がる星座にも目を向けてみよう。火星が位置するのはうお座、宵のころ木星土星が位置するのはいて座で、その間にやぎ座、みずがめ座がある。みずがめ座には一番近い準惑星のケレス一番遠い惑星の海王星がある。どちらも双眼鏡や小型の天体望遠鏡でも見えるので、明るい惑星の観察や星座探しの次のステップとして挑戦してみてほしい。

明け方になると火星は南西の空に移り、東の空に冬の星座が昇ってくる。さらにその星々を追うように明けの明星の金星も姿を現す。かに座のプレセペ星団と接近する光景を、ぜひ早起きして眺めよう。

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全天星図

全天星図

東京で15日の20時ごろ、南に向かって見上げたときの星空です。月初は21時ごろ、月末は19時ごろに同じような星空になります。
大阪では約20分後、福岡では約40分後に同様の星空になります。


主な天文現象

3日(木) ケレスがみずがめ座で衝
6日(日) 月と火星が接近
12日(土) 海王星がみずがめ座で衝
14日ごろ 金星とプレセペ星団が接近
14日(月) 細い月と金星が並ぶ
21日ごろ くじら座ο星ミラが極大のころ
22日ごろ 水星とスピカが大接近
24日(木) いて座λ星の食
25日(金) 月と木星が接近
カレンダー(月齢と天文現象)

惑星

水星

上旬 中旬 下旬
等級 -0.4 -0.1 0.0
視直径 5.1″ 5.5″ 6.2″
星座 おとめ おとめ おとめ

金星▶ 特集ページ

上旬 中旬 下旬
等級 -4.2 -4.1 -4.1
視直径 18.8″ 17.4″ 16.2″
星座 かに かに しし

火星▶ 特集ページ

上旬 下旬
等級 -1.9 -2.4
視直径 19.5″ 22.1″
星座 うお うお

現象

木星▶ 特集ページ

上旬 下旬
等級 -2.5 -2.4
視直径 43.8″ 41.3″
星座 いて いて

現象

土星▶ 特集ページ

上旬 下旬
等級 0.3 0.4
視直径 17.9″ 17.4″
星座 いて いて

現象

  • 29日 留

天王星・海王星

天王星(中旬)海王星(中旬)
等級 5.7 7.8
視直径 3.7″ 2.4″
星座 おひつじ みずがめ

現象