M101
(おおぐま座の銀河:回転花火銀河)
解説
Sc型に分類される渦巻型銀河で、真上から渦の広がりを見ることができます。ひじょうに淡いので眼視では観察しにくいものの、写真ではひじょうに美しい姿を見せる天体です。過去に4つの超新星(1909A、1951H、1970G、2011fe)が出現しています。
見つけ方
北斗七星のひしゃくの柄、おおぐま座ζ星(ミザール)とη星を結んだ線を底辺とする二等辺三角形を作ると、りゅう座の方向にあるその頂点に位置しています。ミザールからは東方向に81→83→84→86番星と、ほぼ一直線にたどっていくと、86番星の東約1°のところに見つかります。η星(1.9等)からは15.7m東、5°2′北です。口径30mm程度の小さいファインダーでは見えません。
双眼鏡
7×50の双眼鏡で、ひじょうに淡い小さな丸い光斑として見ることができます。空の条件が良くないと難しい対象です。
10cm
60倍では、淡く丸い大きな光斑が認められます。かなり淡いので、目をよく馴らさないと見にくいでしょう。中心部がやや明るいことがわかり、空の透明度がひじょうに良い時には、周囲の腕の部分に濃淡があることまでわかります。これより口径が小さいとひじょうに見にくく、双眼鏡のほうがむしろ見やすいくらいです。
20cm
周辺部分まではっきりとわかるようになり、その中の腕を思わせる濃淡が興味深く観察できます。腕の部分に微光星がいくつか輝いていることもわかりますが、空の条件が良いことが必要です。
30cm
写真を彷彿とさせるような腕の構造が見えてきておもしろくなってきます。腕には明るい核のような光斑がいくつか認められます。