M105
(しし座の銀河)
解説
しし座のお腹のところにある楕円銀河で、M96銀河群の1つです。M95やM96の近くにあり、1781年3月24日にメシエの同僚メシャンが見つけているものの、その後に発表されたメシエ天体カタログの第3巻にはなぜか掲載されていません。20世紀になってから、メシャンが発見した他の天体とともにカタログに追加されました。
見つけ方
しし座α星(レグルス)とθ星との中間で、6等級の52番星と5等級の53番星に縦にはさまれたあたりに位置しています。M105はM96の1°北で、レグルスからは39.4m東、37′北です。M105のわずか0.2°東北には、10等級のNGC 3384が似た姿で観察できるので、間違えないようにしてください。
双眼鏡
小さいので、双眼鏡では観察が難しいでしょう。7×50や10×70の双眼鏡では、恒星状にかすかに見えるかどうかです。
10cm
60倍くらいで、ややいびつな楕円形をした光斑として存在が確認できます。空の状態が良くないと、見にくい対象です。よく観察すると星雲の核の部分が明るく輝いていることがわかります。M105とNGC 3384とは同一の視野に見えますが、M105のほうがわずかに明るく、形も円形に近いことがわかります。
20cm
このクラスになるとかなり見やすくなり、10cmでの印象がより明確になってきます。
30cm
NGC 3384の7′北東に、ひじょうに淡いですが12等級のNGC 3389が短い線状に見えてきます。