M109
(おおぐま座の銀河)
解説
20世紀に入ってからメシエカタログに追加された銀河です。1781年にメシエの同僚メシャンが発見したとされていた渦巻銀河ですが、2006年になってメシャンが発見したのは別の銀河だという説が発表されました。もっとも、メシエ自身が他の銀河を観測していた際にこのM109を発見している可能性があります。暗く淡いので、小口径ではあまりおもしろくありません。SBc型の渦巻銀河で、1956年3月には最大等級13等の超新星1956Aが出現しました。
見つけ方
おおぐま座γ星(2.4等)の南東約1°です。低倍率ではγ星と同一の視野に入ります。γ星からは3.8m東、19′南です。
双眼鏡
ひじょうに淡いので、観察は難しいでしょう。
10cm
楕円形の光斑として観察できますが、ひじょうに淡くわずかに明るい中心核を持っていることがわかります。
20cm
多少は見やすくなりますが、淡いことには変わりなく、銀河の構造を観察するのは無理です。淡い銀河を見ることに馴れていないと、存在がようやくわかるかどうかといったところでしょう。