M19
(へびつかい座の球状星団)
解説
へびつかい座の南東部、ちょうど天の川と重なる部分に位置する小さな球状星団です。M19の西にはさそり座α星(アンタレス)と有名な球状星団M4があり、これらを観察してから視野を東にふると、この小さな球状星団をとらえることができます。小さいながらも7等級と明るいので、小口径の望遠鏡でもよく見えます。
見つけ方
アンタレス(0.9〜1.8等の変光星)と赤緯がほとんど同じなので、赤経を東にずらして探すのが一番簡単です。アンタレスからは33.2m東、10′北です。小さいですが、比較的明るいのでファインダーでもなんとか位置がわかります。
双眼鏡
7×50ではピントのぼけた恒星状に見えます。球状星団の周囲は天の川なので、双眼鏡では多数の星が視野に見えてそれだけでも美しい眺めです。
10cm
星雲状に見えるだけです。偏平率0.6とひじょうにいびつな姿をしているため、100倍程度の倍率で楕円形に歪んだ星雲状であることがわかります。
20cm
残念なことに見え方はあまり良くなりません。
30cm
微光星がボール状に集まる姿を楽しめますが、それでも中心部は星雲状のイメージが残ります。