M21
(いて座の散開星団)
解説
いて座の天の川の中、三裂星雲(M20)のすぐ北にあり、双眼鏡でも見える散開星団です。星数は70個とされていますが、8等級の星が1個、9等級が4個と明るい星が少ないため、散開星団としてはあまり見ばえがよくありません。
見つけ方
M20(三裂星雲)のわずか0.5°北に隣接していますので、M20さえ見つかればすぐにわかります。目の良い人なら肉眼でも見えますし、ファインダーなら確実に位置がわかります。いて座λ星(2.8等)からは23.4m西、2°55′北です。
双眼鏡
7x50の双眼鏡では星雲状の広がりをバックに数個の明るい星が見え、視野内にはM20やM8があるため、とてもきれいです。M8やM20だけに気をとられず、M21にも注目してみてください。
10cm
倍率をかけると暗い星まで分解できますが、星団それ自体はあまりおもしろくありません。40倍程度の低倍率では全体を観察できますが、双眼鏡で星雲状の姿を見ているほうが楽しいでしょう。
20cm
星に分解できますが、視野からはみ出てしまうとおもしろくないので、できるだけ低い倍率で観察しましょう。