M36
(ぎょしゃ座の散開星団)
解説
ぎょしゃ座の特徴あるややいびつな五角形の中を、冬の天の川が流れています。この天の川の中ほどに、小口径で楽しめる3つの散開星団が、北からM38、M36、M37の順に並んでいます。M36は小さいが明るい星が多く、M37はもっとも均整がとれた姿、M38は大きく広がっているがやや暗いという三者三様の形態を楽しめます。
見つけ方
おうし座β星とぎょしゃ座θ星を結ぶ線の中心に直交するように、3つの散開星団が並んでいます。M36はおうし座β星(1.7等)から9.8m東、5°32′北です。明るい星団なので、眼のいい人なら肉眼で位置がわかります。ファインダーでは星雲状に見えます。
双眼鏡
7×50の双眼鏡では、小さいながらも明るい星が十数個観察できます。このあたりは冬の天の川の中であり、微光星が視野に散りばめられていて美しい眺めです。3つの星団は7×50の双眼鏡ではぎりぎりで同じ視野に入るので、見比べて楽しめます。
10cm
低倍率で星に分解できます。M36は明るい粒の星がコンパクトにまとまっていて、星数は60個ほどです。80倍程度に倍率をあげると、中心付近にほぼ同じ明るさの二重星がいくつか見えます。
20cm
低倍率で観察すると、ひとつひとつの星にきれいに分解でき、ひじょうに美しいものです。M37やM38とよく見比べて楽しんでください。