M37
(ぎょしゃ座の散開星団)
解説
ぎょしゃ座の特徴あるややいびつな五角形の中を、冬の天の川が流れています。この天の川の中ほどに、小口径で楽しめる3つの散開星団が、北からM38、M36、M37の順に並んでいます。M36は小さいが明るい星が多く、M37はもっとも均整がとれた姿、M38は大きく広がっているがやや暗いという三者三様の形態を楽しめます。
見つけ方
おうし座β星とぎょしゃ座θ星を結ぶ線の中心に直交するように、3つの散開星団が並んでいます。M37はおうし座β星(1.7等)から26.1m東、3°57′北です。M36同様、M37は明るいので、眼のいい人なら肉眼で位置がわかります。ファインダーでは星雲状に見えます。
双眼鏡
7×50の双眼鏡では、星雲状に見えます。このあたりは冬の天の川の中であり、微光星が視野に散りばめられていて美しい眺めです。3つの星団は7×50の双眼鏡ではぎりぎりで同じ視野に入るので、見比べて楽しめます。
10cm
低倍率では星雲状のイメージを背景に、かなり暗い星が見えてくるという感じです。全体の姿はややいびつな三角形に見えますが、星の明るさが揃っているためかM36やM38と比べて均整がとれているようにも感じられます。13等級以上の星が170個、16等級以上の星は570個という大星団です。
20cm
低倍率で観察すると、ひとつひとつの星にきれいに分解でき、ひじょうに美しいものです。M36やM38とよく見比べて楽しんでください。