M41
(おおいぬ座の散開星団)
解説
おおいぬ座α星(シリウス)の南4°にある、明るく美しい散開星団です。その存在は肉眼でもわかり、双眼鏡ではとてもきれいに見られます。星数は約100個です。
見つけ方
おおいぬ座α星(シリウス)の南を探せばすぐに見つかります。双眼鏡ならシリウスと同じ視野に入ります。シリウス(-1.5等)からは1.9m東、4°1′南です。ファインダーで存在がわかり、星雲状の光を背景にして明るい星が10個程度見えて、すぐに散開星団であることがわかります。
双眼鏡
7×50の双眼鏡では20個を超える星が観察でき、とても美しく見えます。この程度の倍率ではシリウスと同一の視野に入ります。空の条件が良くない都会地でも、冬の透明度が高い晩にはちゃんと観察できます。
10cm
40倍程度で中心まできれいに星に分解でき、美しい眺めです。よく観察すると視野の中心付近にオレンジ色の星が見え、そのほかに黄色の星がいくつかあるのがわかります。散開星団にしては珍しく、K型巨星の多い星団です。明るい星の並びを追うとX字状に並んでいるのがわかります。また星の集まっている部分が3つに分かれているため、Y字の暗い筋があるようにも見えてきます。なお、星団から少し離れたところにある6等級の星は、おおいぬ座12番星です。二重星もいくつか観察できます。
20cm
周辺の微光星も見えてきて、さらに星の色が鮮明にわかるようになってきます。
30cm
周辺の星を含めて200個以上の恒星が見えるようになり、実に見事な眺めです。