M47
(とも座の散開星団)
解説
淡い冬の天の川がおおいぬ座α星(シリウス)の東を流れるあたりに、肉眼でも存在がわかるほど明るく美しい散開星団、M46とM47が並んでいます。どちらも双眼鏡でたいへん美しく眺められます。M47はメシエの記録した位置には存在せず、M46の少し先の明るい星団ということで現在のNGC 2422と同定されたものです。
見つけ方
おおいぬ座α星(シリウス)の東でこいぬ座α星(プロキオン)の南、というおおまかな見当でも、明るいので肉眼で簡単に見つけられます。シリウス(-1.5等)からは、M47は51.5m東、2°13′北です。ファインダーでは2つの星団は同じ視野に入りますが、シリウスに近く明るい方がM47です。星雲状にしか見えないM46に対し、M47はいくつかの星が観察できます。
双眼鏡
7×50の双眼鏡では星の配列がわかります。同じ視野に見える背景には淡いとはいえ冬の天の川が流れているため、微光星が多くにぎやかな感じがとてもきれいです。
10cm
40〜60倍の倍率で観察すると、明るい星の集まりで、特に中心部の明るい3つの星が目を引きます。また、中心にある二重星はΣ1121で、ほぼ同じ明るさの白い星が8″ほどの間隔で並んでいるのがわかります。星団の西のはじにはΣ1120という二重星があり、こちらは5.6等と9.5等の星が20″の間隔で並んでいます。
20cm
広視界型のアイピースで星団全体を観察すると、微光星が集まる姿が見事です。