M49
(おとめ座の銀河)
解説
おとめ座銀河団にはたくさんのメシエ天体が含まれますが、その中でメシエが1771年に最初に見つけたのがM49です。おとめ座銀河団の中ではやや南のはずれにあります。私たちの天の川銀河やアンドロメダ座大銀河(M31)よりもはるかに大きな質量を持つ、最大級の楕円銀河です。1969年に超新星1969Qが出現しました。
見つけ方
明るいとは言っても8〜9等級の銀河は、おおまかな見当をつけてファインダーで探すことは不可能なので、自動導入を行うのが無難です。目盛環を使う場合は、おとめ座ε星が基準星として適当でしょう。ε星(2.8等)からは32.4m西、2°58′南です。
双眼鏡
倍率の高い大型の双眼鏡で、淡い円形の星雲状の姿が観察できますが、三脚に固定し星図を見ながら正確に位置を決めないと難しく、初心者にはかなり難しいでしょう。
10cm
80倍程度で観察できますが、淡い対象なので空の条件が少しでも悪いとかなり厳しくなります。わずかに楕円状の光斑で、ほぼ一様な感じがわかります。
20cm
10cmより格段に見やすくなります。100倍を超える倍率にあげてもさほど像が薄れないので、細部がよく観察できます。とは言っても10cmでの見え方と大きな変化はなく、やや楕円形をした光斑です。