M6
(さそり座の散開星団)
解説
さそり座の尾の先端には、肉眼でも見えるすばらしい散開星団のペアがあり、北側がM6、南側がM7です。M6は満月の3分の2ほどの大きさがあり、星雲状にぼんやりと見えます。6等〜7等の明るい恒星5個が含まれています。
見つけ方
さそりの尾の先端付近を探せばすぐに見つかります。ここには2つの明るいλ星(1.6等)とυ星(2.7等)がくっついているのが目立ちますが、このλ星から6.5m東、4°53′北にあるのがM6です。
肉眼で見えますから、ファインダーでも容易にわかりますが、小口径のファインダーでは星雲状にしか見えないこともあります。
双眼鏡
8×32〜7×50の双眼鏡では、ひじょうに見事な眺めを楽しむことができます。背景の天の川と一緒にこの星団の美しさを味わうには、双眼鏡が一番適当でしょう。M7と同じ視野に見えます。三脚に固定して観察すると、東西に伸びた四角い形で、星の配列を追うと「大」の字か、あるいはとんぼの形に見えてきます。
10cm
美しく眺めるためには倍率はできるだけ低く、そして視野の広いアイピースを使うことが必要です。見かけ視界45°のアイピースなら、M6は40〜50倍程度でないと視野からはみ出てしまいます。見かけ視界が80°を超える超広視界型のアイピースを使って、60〜80倍くらいの倍率で全体を眺めると、そのすばらしい迫力に圧倒されます。
20cm
10cm同様、広視界型のアイピースで視界を確保する必要があります。適切な倍率で観察すれば、視野に微光星が増えてひじょうに見事な眺めを楽しめます。