M63
(りょうけん座の銀河:ひまわり銀河)
解説
りょうけん座からかみのけ座にかけては天の川から離れていて遠い宇宙を見わたせるため、銀河がたいへん多い領域です。M63もここにあり、りょうけん座α星(コルカロリ)のすぐ北に位置しています。比較的小口径の望遠鏡でも見やすい対象です。1971年5月25日に最大等級11.8等に達した超新星1971Iが発見されています。
見つけ方
コルカロリと北斗七星のひしゃくの柄の先端にあたるおおぐま座η星を結び、これを3等分したコルカロリ側のポイント付近に位置しています。η星側には子持ち銀河(M51)があります。このあたりには19、20番星など4個の5〜6等星が固まっているので、これを目安とし、北に1.5°で探すこともできます。コルカロリ(2.9等)からは19.8m東、3°43′北です。ファインダーで位置を確認するのはやや難しいでしょう。
双眼鏡
7×50の双眼鏡なら存在がわかります。意外と明るく、すぐそばに8等級の恒星があるのでわかりやすいでしょう。
10cm
60倍程度で観察すると、やや端のとがった楕円形の姿がわかります。倍率を高めてもあまり変わりません。
20cm
中心部が明るく輝き、その周辺を淡い光芒が取りまいている姿を興味深く観察することができます。さらに大口径になると、その姿が明瞭にわかるようになります。