M7
(さそり座の散開星団)
解説
さそり座の尾のところにM6と並んで肉眼でも見えるすばらしい散開星団です。M7は満月の倍ほどの大きさで、6個の6等星を含むため目の良い人ならいくつかの星を肉眼でも確認できます。メシエ天体の中ではいちばん南に位置するものであり、緯度の高い地方では条件が悪く、星雲状にしか見えません。
見つけ方
さそりの尾の先端付近を探せばすぐに見つかります。ここには2つの明るいλ星(1.6等)とυ星(2.7等)がくっついているのが目立ちますが、このλ星から20.3m東、2°17′北です。
肉眼で見えますから、ファインダーでも容易にわかります。
双眼鏡
8×32〜7×50の双眼鏡では、ひじょうに見事な眺めを楽しむことができます。背景の天の川と一緒にこの星団の美しさを味わうには、双眼鏡が一番適当でしょう。M6と同じ視野に見えます。三脚に固定して観察すると、Xの形に明るい星が並んでいるのがわかります。
10cm
美しく眺めるためには倍率はできるだけ低く、そして視野の広いアイピースを使うことが必要です。見かけ視界45°のアイピースなら、25倍程度でないと視野からはみ出てしまいます。見かけ視界が80°を超える超広視界型のアイピースを使って、60〜80倍くらいの倍率で全体を眺めると、そのすばらしい迫力に圧倒されます。
20cm
10cm同様、広視界型のアイピースで視界を確保する必要があります。適切な倍率で観察すれば、視野に微光星が増えてひじょうに見事な眺めを楽しめます。中心付近にほぼ等光の二重星があって、目を引きます。