M72
(みずがめ座の球状星団)
解説
みずがめ座にはメシエ天体に属する2つの球状星団があります。M2は大きく明るい立派な球状星団ですが、M72のほうは小さく、しかも暗いので小口径ではあまりおもしろくありません。1780年にメシャンによって発見されました。球状星団としては星の密度がまばらです。
見つけ方
やぎ座のβ星とみずがめ座のβ星を結んだ線の中間で、少しだけやぎ座β星側によったところに位置しています。みずがめ座ε星からは3.5°南南東。やぎ座β星(3.1等)からは32.5m東、2°15′北です。ファインダーでは、位置を見つけるのも難しいでしょう。
双眼鏡
7×50以上の双眼鏡を三脚に固定するなどして観察すれば、なんとか存在がわかる程度です。
10cm
60倍では、淡い小さな丸い星雲状に見え、恒星ではないことがわかります。これより口径が小さくても同様のイメージには見えますが、空の条件が悪いところでは存在すらわからないことがあります。倍率を上げても周辺部を恒星に分解できません。
20cm
このクラスでも星雲状にしか見えません。
30cm
空の条件の良いときに見れば、ようやく周囲が星に分解できるようになります。