M76
(ペルセウス座の惑星状星雲:小あれい星雲)
解説
M76は、M27(あれい星雲)をさらに不規則にしたような形をしています。M76の中心星は16.6等の明るさで、その表面温度は60,000Kです。この中心星から発せられる紫外線の輻射によってM76が輝いています。1780年にメシャンが発見し、彼からの報告を受けたメシエがカタログに追加しています。
見つけ方
アンドロメダ座γ星と、カシオペヤ座のW字の左の底にあたるδ星を結んだ線の中ほどに、4等級のペルセウス座φ星があります。M76は、このφ星のほぼ1°北に位置しています。アンドロメダ座γ星(2.2等)からは21.6m西、9°14′北で、カシオペヤδ星(2.7等)からは16.5m東、8°41′南です。ファインダーではその位置すらもわかりません。
双眼鏡
7×50の双眼鏡では、その存在すらわかりません。口径10cmを超える大口径双眼鏡で見れば位置はわかるようになりますが、ほとんど恒星と見分けがつきません。
10cm
80倍くらいで、いびつな長楕円形の小さな光斑が見えます。好条件下ではもう少し倍率を高くすることで、小型のあれい星雲というイメージに見えてきます。これより小口径では、観察は難しいでしょう。
20cm
はっきりと存在を確認できます。120倍くらいで、細長く伸びた光斑の両端がやや明るいことがわかるようになり、12等級とは思えないほど見やすくなります。
30cm
さらに微妙な濃淡まで見えてきて、かなりおもしろくなります。