マニア垂涎、中島コレクションに見る日本の双眼鏡の歴史
【2019年3月7日 星ナビ編集部】
情報提供:井上毅さん(明石市立天文科学館)
(「星ナビ」2019年4月号「Topics & Reports」より抜粋)
双眼鏡の歴史は望遠鏡の誕生とともに始まったが、現在主流となっているプリズム式双眼鏡が誕生したのは19世紀になってからだ。発明したのはドイツの光学メーカー・カールツァイス社だが、日本にツァイス製の双眼鏡が渡来するとまもなく、国産の双眼鏡が製作されるようになった。
国産双眼鏡の歴史についての文献はそれほど多くないが、双眼鏡研究家・中島隆さんが2015年に執筆した『双眼鏡の歴史 プリズム式双眼鏡の発展と技術の物語』には、その歴史がぎっしりと記載されている。中島さんは双眼鏡にまつわる膨大な知識だけでなく、多数の双眼鏡も所有している。このたび、貴重なコレクションや中島さんの知識を広く紹介したいと考え、双眼鏡の歴史を扱った特別展「双眼鏡の歴史展」を明石市立天文科学館で企画した。
特別展では、戦前の約50点の双眼鏡と、中島さんの熱い想いをまとめ上げた双眼鏡の歴史解説のほか、興和光学やビクセンの協力により現在の双眼鏡も併せて展示している。垂涎のお宝がならぶ非常に濃い展示なので、双眼鏡マニアの方にぜひ見てほしい。
なお「星ナビ」2019年4月号では、展示内容のほんの一部ではあるが、興味深い双眼鏡を紹介している。
《特別展「双眼鏡の歴史展」》
- ■ 会場:
-
- 明石市立天文科学館(兵庫県明石市)
- ■ 会期:
-
- 開催中、2019年4月7日(日)まで
- ■ 中島隆さんギャラリートーク:
-
- 2019年3月24日(日) 13:30~
- 当日受付
- 定員30名
〈関連リンク〉
- 明石市立天文科学館
- 『双眼鏡の歴史 プリズム式双眼鏡の発展と技術の物語』 中島 隆 著、地人書館
関連記事
- 2024/11/05 防振モード自動選択機能搭載、防振スマート双眼鏡2種類がケンコーから新発売
- 2024/09/16 スワロフスキーのプレミアムモデル双眼鏡「NL Pure 10×52 / 14×52」新発売
- 2024/08/25 手ブレ防止機能付き、EDレンズ採用16倍双眼鏡「ATERA II ED H16×50WP」発売
- 2024/07/17 天体観測「専用」双眼望遠鏡「StellaBino-50」新発売
- 2024/07/05 双眼鏡の視野内に天体情報を表示するAR搭載スマート双眼鏡「ENVISION」登場
- 2024/06/07 世界初のスマート双眼鏡「AX VISIO」新発売
- 2024/03/22 実視界15°の広視野を実現したSIGHTRON双眼鏡「S I 525 SWA II」発売
- 2023/09/28 サイトロンジャパンのオンラインショップ「双眼鏡ドットコム」がグランドオープン
- 2020/05/01 5倍20mm双眼鏡「ヒノデ 5×21-A+」発売
- 2020/01/15 星座鑑賞用双眼鏡「CS-BINO 3×50」新発売
- 2019/06/12 星座鑑賞用双眼鏡&望遠鏡「CS-BINO 2×40 / CS-MONO 2×40」新発売
- 2019/06/06 ダハプリズム双眼鏡「ウルトラビューEX OP 8×42 DH III」新発売
- 2018/08/09 ビクセン双眼鏡「フォレスタIIシリーズ」発売
- 2018/01/22 低倍率双眼鏡、単眼鏡 サイトロンジャパン「Stella Scan 2×40 / Stella Scan 2×40 MONO」発売
- 2017/11/09 「防振双眼鏡 VC Smart 10×30」発売
- 2017/02/16 3種コーティングでクリアな視界「アトレックIIシリーズ」発売
- 2007/06/11 【キャンペーン情報】6月10日〜8月10日「ツァイス双眼鏡 Victory FLシリーズ 2007サンクスキャンペーン」
- 2007/03/22 【イベント速報】天文機材の最前線が見える! PIE2007
- 2006/03/23 「はじめてのスターウオッチング 天体観察入門」本日発売
- 2005/02/04 【新製品情報】キヤノン、双眼鏡「10×42 L IS WP」を発表