12月26日・アラブ日の出金環ツアー&グアム日没金環ツアー

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今年12月26日に起こる金環日食は、金環食帯の両端で晴天率が高いと予想されることから、アストロアーツ/星ナビでは、アラブ首長国連邦で「日の出金環」を見るツアーと、グアム島で「日没金環」を見るツアーの2コースを企画しました。

【2019年10月11日 星ナビ編集部天文ツアーデスク 11月11日更新

(11月11日追記)以下の「アラビア半島~グアム島への金環日食観測ツアー」は、最低催行人数に達しないため中止となりました。


2019年は年初の1月6日に部分日食があり、7月2日(現地時間)に南米のチリ~アルゼンチンで皆既日食があった。そして、年末の12月26日に金環日食が起こる。1年のうちに3種類の日食が起こるのは珍しく、前回は1992年、次回は2084年のことになる。

日食帯
金環食帯はサウジアラビアから始まり、インド洋、インド南部を経て、シンガポール付近で食分最大を迎え、太平洋上で終わる

12月26日の金環食帯は、サウジアラビアから始まり、カタール、アラブ首長国連邦、オマーンなどのアラビア半島の国々を横切り、アラビア海からインド、スリランカを通って、ベンガル湾からインドネシア、シンガポール、フィリピン南部に進んで、太平洋上のグアム島、ロタ島へと至る。食分最大となるシンガポール付近をはじめとする東南アジアは雨期にあたる一方、金環食帯の両端となるアラビア半島およびマリアナ諸島の天候が比較的良いと予想されることから、アストロアーツ/星ナビでは、アラブ首長国連邦(UAE)と、グアム島で観測するの2コースの金環日食観測ツアーを企画した。

アラブ首長国連邦とグアム島付近の日食帯
アストロアーツ/星ナビ協賛ツアーは、アラブ首長国連邦と、グアム島に出かける2コースのツアーを企画した。画像クリックで表示拡大

アラブ首長国連邦の砂漠地帯では三日月形に欠けた太陽が昇ってきて、現地時刻の7時37分を中心に約3分間、黄金のリングを見ることができる。金環時の太陽高度は5.8度で「日の出金環」となる。一方、グアム島では、太陽が西の空に傾いた現地時刻16時56分を中心として約3分間の金環食を楽しめる。グアム島での金環時の太陽高度は13.3度の「日没金環」で、太平洋に太陽が沈むと同時に部分食が終わる。

金環日食の様子
アラブ首長国連邦の観測地と、グアム島の観測地での金環日食の様子。「エクリプスナビゲータ4」で、5分おきに表示

アラブ首長国連邦に出かけるのは、クラブツーリズムのツアー。アブダビ南部の砂漠地帯を通る金環食帯の中心線付近のリゾートホテルに滞在し、ホテル内から、もしくは近郊の砂漠で日の出と金環食を楽しむことができる。金環食前後の夜には砂漠での星空観測も計画されている他、ドバイも観光する。

グアム島に出かけるのは、セブンカルチャーネットワークのツアー。グアム島を金環食帯の中心線が通っていて、島の西側の海岸線からは、金環食後に太平洋に沈んでいく部分食を見ることができる。観測地はグアム島の北西部にあるココパームガーデンビーチだ。

観測地のイメージ
クラブツーリズムの金環日食観測ツアーの滞在予定ホテルと、セブンカルチャーネットワークの金環日食観測ツアーの観測地・ココパームガーデンビーチ

セブンカルチャーネットワークの観測ツアーでは、金環日食の観測だけでなく、古庄歩さんによる「天体写真集中講座」が開催される。ホテルでの講座は「星景写真撮影入門」「追尾撮影入門」「金環日食観測&撮影実践講座」「天体画像処理入門」で、グアム島の海岸での撮影実習、金環日食後の撮影実習が予定されている。金環日食観測を機に「天体写真デビュー」してみてはどうだろう。

天体写真集中講座
講師の古庄さんは、セブンカルチャーネットワークの池袋コミュニティカレッジでアストロアーツ天文講習会「天体写真画像処理講座」の講師を務めている


クラブツーリズム「ドバイ・アブダビ金環日食撮影ツアー」

  • 2019年12月23日(月)~12月27日(金)
  • 5日間 29.9万円~

セブンカルチャーネットワーク「グアム金環日食ツアー」

  • 2019年12月24日(火)~12月27日(金)
  • 4日間 19.8万円~

高精度のシミュレーションやカメラを制御しての自動撮影が可能。12月26日アラビア半島~グアム金環日食の月縁補正に対応

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