郡山で8月に開催!国際的な天文学の会議に支援を

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今年8月に福島で「アジア太平洋地域の天文学に関する国際会議」が開催される。若い研究者の参加を支援するため、広く寄付を募っている。

【2023年6月14日 星ナビ編集部

8月7日(月)から11日(金・祝)まで、福島県郡山市で国際天文学連合(IAU)の地域会議である「アジア太平洋地域の天文学に関する国際会議(APRIM2023; Asia-Pacific Regional IAU Meeting 2023)」が開催される。500~1000名の参加があり、IAUが主催する地域会議の中では最も規模の大きな国際会議だ。分野は天文学・宇宙物理学・惑星科学の全般にわたり、最新の研究成果と知見を共有して研究者が交流する場所となっている。

1978年に第1回目がニュージーランドで開催され、以降3年おきにインドネシア、中国、オーストラリア、韓国、タイ、台湾などアジア太平洋の国・地域を巡回してきた。2020年の第15回は新型コロナウイルスの蔓延により中止となったが、今年2023年の会議開催に日本が名乗りを挙げ、2021年4月に正式に承認された。日本開催は2002年以来11年ぶりとなる。会議後には、郡山市ふれあい科学館で一般向けの講演会も予定されているので興味のある方は参加してみよう。

APRIM2023のフライヤー
APRIM2023フライヤーの表と裏(画像クリックで表示拡大)。裏面には「Sake」「Wine」「Carp(※編集部注:鯉料理と思われる)」「Hot Springs」といった郡山のお楽しみポイントが紹介されている。また、宇宙に関する楽曲を数多く発表しているロックバンド・ACIDMANの「ALMA」がAPRIM2023のテーマソングに決定した

APRIM2023を招致したのは、IAU分科会委員長も務める国立天文台・渡部潤一上席教授が中心となったメンバーで(招致の経緯などは「星ナビ」2023年7月号の連載「三鷹の森」で詳しく紹介)、「日本の天文学の成果を広く世界に発信」するとともに、「東日本大震災被災地の復興を強くアピールする機会」「被災地への訪問者数の増加のきっかけ」ととらえ、PRに力を注いでいる。

また、大学院生をはじめとした若手研究者の参加に対して、広く費用の支援を呼びかけている。次世代の天文学の研究者育成や国際協力をより高めるためにも、日本の天文ファン、アマチュア天文家たちの協力をお願いしたい。

《APRIM2023》

■ 日程:
  • 2023年8月7日(月)~11日(金・祝)
■ 会場:
■ 一般講演会:
■ APRIM2023 WEBページ:
■ APRIM2023 スポンサー・寄附について:

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