星座八十八夜 #4 「うしかい座」の五月雨星は、全天4位の輝き
【2023年7月11日 アストロアーツ】
(「スマホで楽しむ星空入門」より抜粋)
見どころ
ネクタイのような形をした〈うしかい座〉の目印は、1等星のアルクトゥールスです。
アルクトゥールスは、「北斗七星」から始まる「春の大曲線」を使ってさがすと、すぐに見つかります。
北斗七星の柄のところを伸ばすと、〈うしかい座〉の星が曲線状に並んでいるのがわかり、やがて見つかる明るいオレンジ色の星が、全天で4番目に明るい星アルクトゥールスです。
星座の起源
〈うしかい座〉は近くにある北斗七星に結びつけられることが多かったようです。北斗七星を牛が引く犂(すき)に見立てたことから「牛飼い」のイメージができたという説もあります。また、アルクトゥールスは「熊の番人」という意昧ですが、これもおおぐま座の近くにあることと関係しています。
日本では、アルクトゥールスは麦刈りの季節の星なので「麦星」、梅雨の季節に目立つ星なので「五月雨星」と呼ばれていました。
星座の物語
ギリシア神話では、〈おおぐま座〉の熊に変身したカリストの息子アルカスか、巨人族の一人アトラスのどちらかが、この星座のモデルである可能性が高いようです。
88星座の見所を紹介!「スマホで楽しむ星座入門」
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