星座八十八夜 #7 夏の夜空の大きな釣り針「さそり座」

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〈さそり座〉は赤い1等星・アンタレスが目印!アルファベットの「S」の形をした、夏を代表する星座です。

【2023年7月21日 アストロアーツ

星座八十八夜

「スマホで楽しむ星空入門」より抜粋)

見どころ

初夏の21時ごろ、南の空のちょっと低いところを見ると、すぐに赤く明るい星が見つかります。これがサソリの心臓の星「アンタレス」です。アンタレスの名前の由来は「アンチ・アーレス」で「火星に匹敵するもの」という意味です。その名前の通りの赤さと明るさを持つ星で、星空の中でもよく目立ちます。

「アンタレス」の左下には2等星や3等星が曲がりながら並んでいて、大きな「S」字のカーブを描いています。これらがサソリの胴体とシッポで、シッポの先にはちゃんと毒針の形にもう1つ明るい星がついています。いつどのあたりに見えるのかさえわかれば、〈さそり座〉はわりと見つけやすい星座ですので、スマホアプリ「星空ナビ」を使って探してみましょう。

また、〈さそり座〉のあたりは、天の川の濃いところなので、たくさんの星団が見つかります。アンタレスのすぐ横にある球状星団M4や、M6とM7が並んでいるところなどは、双眼鏡でも観察できます。

〈さそり座〉は「黄道十二星座」のひとつで、10月24日~11月21日生まれの人の誕生星座です。

さそり座

星座の起源

5000年前の古代メソポタミアまでさかのぼれる古い星座です。アンタレスは、ペルシアでは〈しし座〉のレグルス、〈みなみのうお座〉のフォーマルハウト、〈おうし座〉のアルデバランとともに、ロイヤル・スターとして王家の運命を占う重要な星でした。

中国では、〈さそり座〉からその西の〈てんびん座〉、〈おとめ座〉と〈うしかい座〉の一部にわたる星々の連なりを龍の姿と見て「青龍」と呼び、東を支配する神と考えていました。また、赤く輝く様子からアンタレスは「火」「大火」とも呼ばれ、季節の移り変わりを告げる星として役立っていました。

日本では、S字のカーブを釣り針に見て、「魚釣り星」「鯛釣り星」、アンタレスを、その赤い色から「赤星」「酒酔い星」と呼んでいました。

星座の物語

ギリシア神話には、〈さそり座〉にまつわる物語が2つあります。中でも「オリオンとさそり」のお話は、とても有名なので知っている人も多いかもしれません。

野生的な狩人オリオンは、世界中でいちばん強いのは自分だと自慢していました。これを知ったゼウスの妃(きさき)ヘラはとても怒って、サソリを送ってオリオンの足を刺させました。オリオンはサソリに刺されて死んでしまいました。ヘラは、サソリのお手柄を記念して、サソリを星座にしたといいます。後にオリオンも星座になりましたが、星座になってからもオリオンとは仲が悪く、決して同じ空に姿を見せません。

88星座の見所を紹介!「スマホで楽しむ星座入門」

「スマホで楽しむ星座入門」では、いつどのように見えるの?星座誕生の由来は?などを星座一つ一つについて紹介。星空観察の入門にピッタリな一冊です。神話のエピソードや星座どうしの意外なつながりなども見えてきますよ。さそり座にまつわるもう一つのお話「少年ファエトンを脅かす大さそりの話」も紹介しています。

スマホで楽しむ星空入門」では、星図アプリ「星空ナビ」とも連動。二次元コードをスマートフォンで読みとると、夜空の中で星座が見える方向を教えてくれる「ガイド機能」が使えます。見つけにくい星座も「星空ナビ」を使って、実際の夜空で探してみましょう!

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