星座八十八夜 #33 古代エチオピアの美しい妃「カシオペヤ座」

このエントリーをはてなブックマークに追加
勇者ペルセウスの物語の登場人物、アンドロメダ王女の母です。星座絵ではイスに腰かけた姿をしています。MまたはWの星の並びが目印です。

【2023年10月20日 アストロアーツ

星座八十八夜

「スマホで楽しむ星空入門」より抜粋)

見どころ

〈カシオペヤ座〉は北極星に近いところにあるので、本州以北で見た場合、地平線下に沈むことがありません。

秋から冬にかけては宵空の高いところでわかりやすい「M」の形に見えるので、北極星をさがすときの目印にもなっています。秋の宵空では、北北東の高い空で、右に倒れた「M」の形に見えます。

カシオペヤ座

星座の起源

ここに人物の姿を思い描くようになったのは、古代ギリシア時代のことだったようです。

日本では、この星座の印象をよく表わした和名が伝えられています。この星座が空の低いところにあるときは「W」に見えます。その形が錨(いかり)に似ているので、「錨星」と呼ばれていました。反対に空高く昇っているときには「M」に見えます。こちらは、山が2つ並んでいるように見えることから「山形星」と呼ばれていました。

星座の物語

ギリシア神話では、カシオペヤは古代エチオピアのケフェウス国王のお妃です。

騒ぎを起こした罰として、イスにくくりつけられて休む間もなく空で振り回されているのだともいわれます。〈カシオペヤ座〉が地平線下に沈まないことに由来しているのでしょう。

〈カシオペヤ座〉は宮沢賢治の童話にも取り上げられ、『よだかの星』『水仙月の四日』が有名です。

88星座の見所を紹介!「スマホで楽しむ星座入門」

「スマホで楽しむ星座入門」では、いつどのように見えるの?星座誕生の由来は?などを星座一つ一つについて紹介。星空観察の入門にピッタリな一冊です。神話のエピソードや星座どうしの意外なつながりなども見えてきますよ。デジタルアーティストKAGAYAの美しいイラストが誌面を彩ります。

スマホで楽しむ星空入門」では、星図アプリ「星空ナビ」とも連動。二次元コードをスマートフォンで読みとると、夜空の中で星座が見える方向を教えてくれる「ガイド機能」が使えます。見つけにくい星座も「星空ナビ」を使って、実際の夜空で探してみましょう!

スマホ星座入門

関連商品

ハサミやカッターなどを使わずに、子どもでも簡単に組み立てられるA3サイズの「星座早見工作セット」。観望会やイベントでお使いください。

関連記事