星座八十八夜 #34 古代エチオピアの悲劇のヒロイン「アンドロメダ座」
【2023年10月24日 アストロアーツ】
(「スマホで楽しむ星空入門」より抜粋)
見どころ
秋の宵空で南を向いて天頂を見上げると、すぐに明るい星が四角く並んだ「秋の四辺形」が見つかります。そのうち、左上(あるいは左端)の星アルフェラッツが、アンドロメダ王女の頭を示す星で、そこから東側に2列に並んだ星が王女の体を表しています。
星座の起源
この星座が成立したのは古代ギリシア時代だと考えられます。アラビアに伝わったときは「鎖につながれた人」と呼ばれました。
日本では昔、V字形の左の列を「斗掻き(とかき)星」と呼んでいました。「斗掻き」というのは升に盛ったお米を平らにならすために使う棒のことで、「升形星」と呼ばれた秋の四辺形とセットになっています。
星座の物語
ギリシア神話では、古代エチオピア王国の王女で、母カシオペヤのために海の怪物ケートスの生けにえにされる悲劇のヒロインとして登場します。
有名な天体として、アンドロメダ銀河(M31)があります、M31の近くには伴銀河のM32、M110もあります。3つの天体は双眼鏡の視野に収まるほど近い位置にあるので、ぜひ観望してみましょう。
88星座の見所を紹介!「スマホで楽しむ星座入門」
「スマホで楽しむ星座入門」では、いつどのように見えるの?星座誕生の由来は?などを星座一つ一つについて紹介。星空観察の入門にピッタリな一冊です。神話のエピソードや星座どうしの意外なつながりなども見えてきますよ。デジタルアーティストKAGAYAの美しいイラストが誌面を彩ります。
「スマホで楽しむ星空入門」では、星図アプリ「星空ナビ」とも連動。二次元コードをスマートフォンで読みとると、夜空の中で星座が見える方向を教えてくれる「ガイド機能」が使えます。見つけにくい星座も「星空ナビ」を使って、実際の夜空で探してみましょう!
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