2017年9月中旬 水星と火星が大接近

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9月中旬ごろ、明け方の東の低空で水星と火星が大接近して見える。最接近は17日ごろ。

星図
囲み内は、水星を中心として火星(赤)とレグルス(青)の位置を示している

9月中旬ごろ、明け方の東の低空で水星と火星が大接近する。最接近は9月17日で、その間隔は0.1度未満となる。これは、北斗七星の柄に位置する有名な二重星ミザールとアルコルの間隔よりも小さく、100倍の天体望遠鏡の同一視野に収まるほどの近さだ。低空であることに加えて火星が約2等級と暗めなので、観察はやや難度が高い。東の空の見晴らしが良いところで、双眼鏡で眺めてみよう。2つの上に見えている明けの明星の金星を目印にするとわかりやすい。

なお、19日にはここに月齢28のきわめて細い月も近づく。また、水星、火星と金星の近くにはしし座の1等星レグルスもあり、20日ごろに金星とレグルスが大接近する

2017年9月の、明け方の東の空の様子。惑星の高度や位置関係、最接近の日付などの参考にしてください