- Springer
- B5変型判、180ページ
- ISBN 978-0-387-69827-4
- 価格 29.95USドル
- ※洋書の価格は為替相場に応じて変動します。ご了承ください。
今年50歳のベテラン英人天文家が、115枚の図版を掲載した非常にわかりやすいガイドブックだ。主力記事は2つあり、まず2008年から2028年までの皆既日食や金環日食の状況と経路の説明、もう一つは日食観測法(機材・撮影やスケッチの取り方など)と日食ツアーの細かい留意点など、参考になる記事ばかり。だが、日食ツアーに行ったことも行く予定もない評者にとって、もっとも参考になった記事は、本書第一章の日食メカニズムの説明だ。太陽のサイズに対する月のサイズの大きな変化や、サロス周期の説明、シャドウバンド、日食時の微気象、動物の異常行動、グリーンフラッシュなど、データも含め、詳しくかつわかりやすく説明されている。少しでも日食に興味を持つ方には、心より本書をおすすめしたい。