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Book Review

金井三男金井三男さんによる書評

星ナビ星ナビ「月刊ほんナビ」に掲載の書評(原智子さん他)

編集部オンラインニュース編集部による書評

宇宙の始まりはどこまで見えたか?

  • 平林久 著
  • KADOKAWA/角川学芸出版 刊
  • 18.8 x 13cm、182ページ
  • 2014年3月
  • ISBN 978-4047035409

電波天文学に関係する新書。スペースVLBI計画(VSOP計画)のプロジェクト科学主任を務めた平林久氏が、電波天文学の誕生から発展、そして観測結果が導く成果を紹介する。宇宙の誕生へ迫るために、そのとき生まれた原始ニュートリノや原始重力波を手がかりにしていく。

研究者たちの歩みには、まるで「宇宙誕生」という大きな事件の謎を解くために、地球上だけでなく宇宙にまで捜査の手を広げて証拠を見つける刑事(あるいは探偵)のような情熱を感じる。