- 文芸社
- 四六判、211ページ
- ISBN4-286-02009-6
- 価格 1,470円
著者は大学で観光学の教鞭をとり、日本観光学会理事、(社)日本旅行業協会指定研修講師など、数え切れないほどの肩書きを持つ、評者より2歳年長の方である。本書は内容も切り口も題名にピッタリである。宇宙開発史は必要なだけチョッピリで、宇宙飛行の原理などは一切割愛され、月面や火星といった旅行先のガイドもなく、宇宙観光旅行のニーズ分析、形態と価格、需要予測、宇宙開発政策、往還機の開発、観光ホテルの建設と運営、旅行会社など宇宙ビジネスなどといった新分野が、すでに差し迫った状況として本書に描き出されているのである。ホントにわくわくしますよ。こんな多数の会社がすでに動き始めているとは評者は知らなかった。また第7章宇宙旅行の基礎知識は、本書一番の(ユニークな)特徴である。宇宙船内で、放屁×、日焼け止めクリーム使用◎、可燃性マニキュア使用×、食器の水洗い×などもやはり評者は知らなかった。ホントにおもしろいですよ。