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Book Review

金井三男金井三男さんによる書評

星ナビ星ナビ「月刊ほんナビ」に掲載の書評(原智子さん他)

編集部オンラインニュース編集部による書評

喜・怒・哀・楽の宇宙日記 轟きは夢をのせて

表紙写真

  • 的川泰宣 著
  • 共立出版
  • A4変型判、128ページ
  • ISBN4-320-00566-X
  • 価格 1,995円

JAXA執行役・対外協力室長として活躍される著者が、1999年から2005年まで日本惑星協会のメールマガジン(YMマガジンと呼ばれる)に寄稿された素敵なメッセージ集。多数の著書同様、ウィットとユーモアなど著者独特の人間性あふれる文章だが、著者がかける日本の宇宙開発への情熱がつぶさに読者に伝わる啓蒙書であると同時に、新聞やテレビなどでは報道されない裏話が豊富に盛り込まれ、この6年間の公私共に重要な資料集にもなっている。特におまけのコラムがたのしく、スポーツの話題・禁煙エピソード・健康のこと・出張先での出来事などメールをそのまま読んでいるような感じだ。もちろん、成功時の打ち上げスタッフの喜びや、失敗時の技術者・研究者の辛さが手にとるように理解できる好書でもある。資料集としての格調も高く、評者が十数年作り続けているプラネタリウム解説用「この日何の日」資料は、この本で大幅にデータを増やすことができた。

※2005年8月以降のメルマガで構成された続編「人類の星の時間を見つめて」が2008年8月に出た。併読を願う。

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